司馬遼太郎の「『昭和』という国家」(NHK出版)は、放送記録を構成した一冊。その最後の章は「自己解剖の勇気」となっておりました。
そこに、
「本当に日本人にはいいところがあるのですが、自己を解剖することについては、実に臆病でした。第二次大戦が終わって、敗戦になって、しかも日本の戦史は依然として防衛庁が編纂しています。第三者、つまり歴史家たちにゆだねていない。怖いわけですね。軍人は勇敢でなければならないし、勇気をもたなければなりません。しかし、自己を解剖されることについて、臆病と言われても仕方のないことでしょう。これは日本人全体についてもいえます。・・・日本のジャーナリズムも明治期や大正期には元気のいい時代もありましたが、自国を解剖することに関してはどうでしたでしょうか。自国の政府を解剖したり、ジャーナリズムがジャーナリズム自身までを解剖する勇気があったかどうか。それがあったとは思えませんですね。日露戦争が終わった後、それほど高度に発達したジャーナリズムではなかったけれども、日露戦争は実際はどうだったかと、追求する能力があったとしたらですね、太平洋戦争は起こらなかったかもしれません。・・・」
この最終章で、司馬さんは一人の女の子の話を最後にもってきておりました。
「一人の女の子がいましてですね、その女の子は高等学校を出たばかりの、高知の子です。彼女は言います。全く偏差値社会と関係のない子でして、こんなことをよく言います。『日本という国は息苦しい』と。どこかの国の人と結婚したい、もう日本の社会は私にはあわないという。・・・」
話題をかえます。
注文してあった古本の文庫がとどく。
古書店ふくろう(岩見沢市)より
星野博美著「謝々(シエシエ)!チャイニーズ」(文春文庫)
本代350+送料290=640円なり。
これで、星野博美関連本がまとまりました。
あとは読むだけなんですが(笑)。
とりあえず、星野さんの本を並べてみます。
「コンニャク屋漂流記」(文藝春秋・2100円)これ新刊。
「銭湯の女神」
「のりたまと煙突」
「転がる香港に苔は生えない」
「謝々!チャイニーズ」(以上は文春文庫)
関連で、
「言葉を育てる 米原万里対談集」(ちくま文庫)
米原万里著「打ちのめされるようなすごい本」(文藝春秋)
う~ん。読まずに本棚の飾りとして、
ここは、寝かしておきます。
まず、司馬遼太郎の「『昭和』という国家」の脇に
曽野綾子さんの、たとえば
「日本人が知らない世界の歩き方」(PHP新書)とか、
曽野さん震災関連の本などをすこし。
ちょいと米原万里とか、西原理恵子も。そして
星野博美さんの本をならべたいと思うのでした。
読まずして、本棚整理する愚をお笑いください。
そこに、
「本当に日本人にはいいところがあるのですが、自己を解剖することについては、実に臆病でした。第二次大戦が終わって、敗戦になって、しかも日本の戦史は依然として防衛庁が編纂しています。第三者、つまり歴史家たちにゆだねていない。怖いわけですね。軍人は勇敢でなければならないし、勇気をもたなければなりません。しかし、自己を解剖されることについて、臆病と言われても仕方のないことでしょう。これは日本人全体についてもいえます。・・・日本のジャーナリズムも明治期や大正期には元気のいい時代もありましたが、自国を解剖することに関してはどうでしたでしょうか。自国の政府を解剖したり、ジャーナリズムがジャーナリズム自身までを解剖する勇気があったかどうか。それがあったとは思えませんですね。日露戦争が終わった後、それほど高度に発達したジャーナリズムではなかったけれども、日露戦争は実際はどうだったかと、追求する能力があったとしたらですね、太平洋戦争は起こらなかったかもしれません。・・・」
この最終章で、司馬さんは一人の女の子の話を最後にもってきておりました。
「一人の女の子がいましてですね、その女の子は高等学校を出たばかりの、高知の子です。彼女は言います。全く偏差値社会と関係のない子でして、こんなことをよく言います。『日本という国は息苦しい』と。どこかの国の人と結婚したい、もう日本の社会は私にはあわないという。・・・」
話題をかえます。
注文してあった古本の文庫がとどく。
古書店ふくろう(岩見沢市)より
星野博美著「謝々(シエシエ)!チャイニーズ」(文春文庫)
本代350+送料290=640円なり。
これで、星野博美関連本がまとまりました。
あとは読むだけなんですが(笑)。
とりあえず、星野さんの本を並べてみます。
「コンニャク屋漂流記」(文藝春秋・2100円)これ新刊。
「銭湯の女神」
「のりたまと煙突」
「転がる香港に苔は生えない」
「謝々!チャイニーズ」(以上は文春文庫)
関連で、
「言葉を育てる 米原万里対談集」(ちくま文庫)
米原万里著「打ちのめされるようなすごい本」(文藝春秋)
う~ん。読まずに本棚の飾りとして、
ここは、寝かしておきます。
まず、司馬遼太郎の「『昭和』という国家」の脇に
曽野綾子さんの、たとえば
「日本人が知らない世界の歩き方」(PHP新書)とか、
曽野さん震災関連の本などをすこし。
ちょいと米原万里とか、西原理恵子も。そして
星野博美さんの本をならべたいと思うのでした。
読まずして、本棚整理する愚をお笑いください。