和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

未読本の楽しみ。

2012-05-20 | 短文紹介
藤原正彦著「遥かなるケンブリッジ 一数学者のイギリス」(新潮社)を昨日から今日にかけて読みました。読もうと思った時に、家の本棚から抜き出す嬉しさ。
なんのことはない、ただ、いままで未読だっただけなんですが(笑)。

さてっと、
司馬遼太郎さんが、この本のどこいらあたりで、
「飛びあがるほどおどろいた」のだろうか?
藤原正彦という数学者が、新田次郎の息子かもしれないと、
どこらあたりで、そう思ったのか。
まあ、そんな興味もありました。
たぶんここだろうなあ、という箇所がありました。

それは第六章。
次男が学校でなぐられた際の、夫婦の会話に
こんな箇所がありました。

「そもそもけしからん。
藤原家はこう見えても、諏訪高島藩の武士だ。
イギリスのガキになめられてたまるか。・・・・」(単行本p103)

「私の父が子供の頃に、
父の祖父から教わったという、
藤原家伝来の戦法である。・・・」(p106)

うん。ちょうど本の半ば頃になります。
まあ、それはそうと、この本、文章もそうですが、
読んでよかった。
こういうのが、読まれずに本棚で寝ていたなんてね。

そして、本の半ばまで読みすすんできた、司馬さんはすかさず
最後の著者紹介を確認したのでしょうね。

「藤原正彦 1943年生まれ。作家・新田次郎と藤原ていの次男・・・」

うん。昨日のブログの引用を、
あらためて、読み直してみます。
コメント
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