和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

WILLのAIIB。

2015-04-27 | 短文紹介
雑誌「WILL」6月号で
AIIBの中身が読めます。

たとえば、蒟蒻問答に

久保】 中国は日本に資金の四割ぐらいを
負担させたいのでしょう。それに貸出も査定も
ノウハウがないから、それも日本にやってもら
いたいと考えている。

堤】 つまり、日本とアメリカのカネとノウハウ
を当てにしなきゃ発車できないバスなんだよ。
だから中国の財政相・楼継偉が『今後とも日米
の参加を期待す』と言っているんだ。なのに
泡喰らって『バスに乗れ』と叫ぶ連中は、
愚の骨頂だな。

久保】 中国は自分たちの余剰な労働人口が
不況で干上がっちゃうから、それを何とか
したいわけですからね。放っておけばパンク
する。まぁ構想倒れでしょうね。

堤】 ADBの貸付残高538億ドルのうち、
中国は26・8%を占めている。国際銀行を
作るというのなら、そのカネを返してからやれ
と言いたいね。それが筋ってもんだ。
・・・・


そういえば、産経新聞4月25日の「編集者のおすすめ」
に宮崎正弘著「中国、韓国は自滅しアジアの時代が
やってくる!」の紹介文のはじまりは

「ここ十数年、成長を続ける中国でのビジネス展開は
企業の一つの夢でした。ところが、ここにきて
中国からの外資系企業の撤退が相次いでいます。
さらに香港最大の企業集団・長江実業も
外国に脱出しました。なぜ中国から企業が
逃げ出すか。それは中国が『経済崩壊』まっしぐら
だからです。・・・・
経済を崩壊させないため中国は卑劣な手段を
講じています。たとえば、国有企業をもうけ
させるため外資系企業を食い物にしています。
川崎重工業は過去に、中国に世界最先端の
日本の新幹線技術を供与しました。今中国は
それをさも自国の技術であるかのように
世界各国に売り込んでいます。供与した
技術は中国国内だけでしか使用しないと
契約をしていたにもかかわらず・・・。
まともに商売ができない中国から、
企業が撤退するのも当然でしょう。」

うん。宮崎正弘氏の著書も読みたくなる(笑)。
その宮崎氏もWILLに書いていました。

さてWILLに遠藤誉氏が
「AIIB 米英中の暗闘と
『紅い皇帝』の狙い』と題して12頁の文。
イギリスの状況をふまえながら
論を展開しておりました。
誉氏の文の最後の箇所を引用。

「日本の多くのチャイナ・ウォッチャーは、
・・矮小化して日本人を喜ばせているが、
それは日本の対中政策を見誤らせ、
日本国民に必ずしも幸せをもたらさない
罪作りな行為である。中国のしたたかさを
心得ていないと、日本は国益を損なう道を
選ぶ危険性を秘めている。・・・・
三権分立を許さず、一党支配体制のなかで
その体制を維持するために腐敗撲滅に挑む
こと自体、ほとんどブラックジョークに
近いほどの自己矛盾を孕んでいる。・・・
チャイナ・マネーが勝つか、
『自由と民主』勝つか、日米にとっても
国際金融の覇者を狙う『紅い皇帝』に
とっても正念場であり、人類は試練に
直面している。」
コメント
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