和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

どうしてこんなまちがいをやったんだろうな。

2015-06-14 | 地域
「梅棹忠夫語る」(日経プレミアシリーズ新書)に

和辻哲郎の「風土」について
語った箇所があります。

梅棹】 和辻さんという人は、大学者にはちがいない。
ただ、『風土』はまちがいだらけの本だと思う。
中尾がつくづく言ってた。
『どうしてこんなまちがいをやったんだろうな』と。・・
どうして『風土』などと言っておきながら、
ヨーロッパの農場に雑草がないなどと、そんなバカなことを
言うのか。どうしてそんなまちがいが起こるのか。
中尾流に言えば、『自分の目で見とらんから』です。
何かもう非常に清潔で、整然たるものだと思い込んでいる。
ヨーロッパの猥雑さというものがどんなものか。
そんなことが、現地で見ているはずなのに、
どうして見えないのか。・・・
見かけにだまされるのならまだいい。
それとちがうな。あれは思い込みや。
わたしが『ヨーロッパ探検』などと言い出したので、
びっくりされたこともあった。
『ヨーロッパは学びに行くところであって、
調査に行くところとちがう』と。
それでわたしは怒って、文部省にガンガン折衝して、
ヨーロッパがいかにそういうイメージとちがう
ところかということを説得した。・・・
『学びに行くヨーロッパ』がいかに
『ヨーロッパの本質』とちがうか、それがわからない。
民博設立のベースには、多少そういうものがあったと思う。
(p26~27)


この新書は、小山修三氏が聞き手となって
語られたもの。2010年に出ております。
この内容などは、以前から仲間うちで
さんざん語られていた内容なのでしょう。
それが、晩年に活字となって残された。
という経緯のように読めます(笑)。
コメント
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