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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

横車を押していた。

2016-01-29 | 道しるべ
日下公人の本に
「今村均氏の軍人生活
 一陸軍大将の回顧録に組織を生きる英知を探る」
(二十一世紀図書館・PHPの新書)
この本は題名をかえてPHP文庫に入りました。題して
「組織に負けぬ人生 不敗の将軍・今村均大将に学ぶ」

その「まえがき」のはじまりを引用。

「旧帝国陸軍と聞けば年配の方ならよかれあしかれ
さまざまな想い出をもっておられるに相違ない。
昭和五年生れの私の想い出を言うと、
今に勝つ、今に勝つと言いながら結局は敗戦つづき
だった中学生の頃の印象が一番強い。
日本陸軍はアメリカに対してはそのように弱かったが、
日本国内では滅法強い存在で、たとえば中学校には
どこでも配属将校が一人ずついて、教師に対しても
中学生に対しても横車を押していた。
配属将校というのは大正十四年(1925)から実施され
たもので、現役の陸軍将校2,000名が全国の中学校以上の
学校に配属され学生に軍事教練を教えた。
大正時代の行革は軍縮を伴ったので、
ポストがなくなった将校を各学校に配属したのだが、
それが時代の風潮に乗ってやがては人々の思想や
生活全般にまで干渉するようになったのを体験した。・・」


今日の新聞一面は
「甘利経済再生相辞任」の見出し。

アメリカに対して強かった甘利明氏を、
日本の国会審議に滅法強い横車を押す野党――
というような思いで私は今日の新聞を読む。
コメント
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