和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

大東亜と太平洋。

2016-01-23 | 道しるべ
日下公人の「繁栄のヒント」が
雑誌「WILL」の巻頭随筆で連載されてます。
その連載の2016年1月号から引用。

はじまりは

「太平洋戦争か大東亜戦争か知らないが、
私の場合、七歳の時に始まった戦争は『支那事変』で、
十一歳の時、『大東亜戦争』と呼称す、になり、
十五歳の時、終戦になると、NHKその他が『太平洋戦争』
という勝手な命名を世に広めた。
岩波書店は『十五年戦争』とも言った。

・・・・
日本は面白い国で、何でも二本立てだから
これでよいのかと思っていると、
両派はお互いにレッテル貼りの戦いを始めた。
戦争の本義については議論しないで、
太平洋戦争派は相手を右翼とかリビジョニストと呼び、
大東亜戦争派は相手をマッカーサーによる敗戦利得者と呼ぶ。

日本を取り戻そうという人は保守派と呼ばれる。
が、それがマッカーサー以後の日本を守ろうとるす保守派と、
それ以前の日本を取り戻す保守派の二つに分かれるとは面白い。

庶民は昔からこうしたレッテル貼りの日本には
馴れていて何とも思っていないが、
欧米流の大学教育を受けた人は一本化を
進歩的、合理的と思っているので、
政府審議会の答申に、たとえば両論併記があると、
曖昧だとか時間の無駄だったとか書くが、
しかし『ではどちらが理に適っているか』についての
自分の考えは言わない。・・・・」
(p20)

このあとに
安倍首相のアメリカ上下両院における
スピーチへの言及になるのですが、
ここまでにしておきます。

それにしても
図書館には、雑誌「WILL」も「正論」も「新潮45」も
置いてないという噂は本当ですか?

上に引用した文を図書館では読めないとしたら、残念。
コメント
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