1月も最終週にはいりました。
「いろはかるた」から
「百人一首」へと
古本が少しずつ増えました。
そういえば、
と本棚から、田辺聖子著「古典の文箱」(世界文化社)を
とりだしてくる。
私は小説を読まないので、田辺聖子さんの本は
これくらいしか読んでおりません(笑)。
さてっと、この文箱に
「ひとあじちがう人生」という文がありました。
「おすすめしたいものがあるのだ。
マンガと川柳である。それに『いろはかるた』。
マンガが社会に定着してもうだいぶになるが、
たしかに一つの分野を開拓して、文学でも
映画でも表現できない世界を創造したと私は思う。」
「王朝の人々は、字を書くのと同じように絵も描いた。
手紙に走り書きしてそのそばにちょっちょっと
簡単な絵を描いたらしい。
絵は教養ある人のたしなみの一つであったようだ。
『源氏物語』の『絵合(えあわせ)』の巻で
光源氏が須磨謫居(たつきょ)中、つれづれのままに
スケッチした風景画が、最後に提出される。
そのあまりの美事さに、ついに絵合わせの挑みは
源氏方の勝ちになる。
そういう本式、本格の絵でなくても『落窪物語』の
貴公子は、恋文の端にさらさらとマンガ風な絵を描いている。
字も絵も、王朝紳士は同じようにかきこなしたらしい。
いまの若い人も王朝文化の流れを汲んで、
簡単なマンガなんか実に巧いものだ。
私のところへくる未知の読者のお手紙にも、
マンガを面白くあしらって、手紙の末尾には、
『乱文乱絵、失礼しました』と書かれてある。
ほんとに感心してしまうほど、たのしげにノビノビと
描かれてあっていいなあ、と思う。」(p306~307)
別冊太陽の「百人一首」を
アマゾンで検索していたら、
mimisenmanさんの書評が書かれていて、
学研の「百人一首 再現!!不滅の歌かるた」を
推薦しておられ、さっそく古本注文。
うん。読めてよかった(笑)。
「いろはかるた」から
「百人一首」へと
古本が少しずつ増えました。
そういえば、
と本棚から、田辺聖子著「古典の文箱」(世界文化社)を
とりだしてくる。
私は小説を読まないので、田辺聖子さんの本は
これくらいしか読んでおりません(笑)。
さてっと、この文箱に
「ひとあじちがう人生」という文がありました。
「おすすめしたいものがあるのだ。
マンガと川柳である。それに『いろはかるた』。
マンガが社会に定着してもうだいぶになるが、
たしかに一つの分野を開拓して、文学でも
映画でも表現できない世界を創造したと私は思う。」
「王朝の人々は、字を書くのと同じように絵も描いた。
手紙に走り書きしてそのそばにちょっちょっと
簡単な絵を描いたらしい。
絵は教養ある人のたしなみの一つであったようだ。
『源氏物語』の『絵合(えあわせ)』の巻で
光源氏が須磨謫居(たつきょ)中、つれづれのままに
スケッチした風景画が、最後に提出される。
そのあまりの美事さに、ついに絵合わせの挑みは
源氏方の勝ちになる。
そういう本式、本格の絵でなくても『落窪物語』の
貴公子は、恋文の端にさらさらとマンガ風な絵を描いている。
字も絵も、王朝紳士は同じようにかきこなしたらしい。
いまの若い人も王朝文化の流れを汲んで、
簡単なマンガなんか実に巧いものだ。
私のところへくる未知の読者のお手紙にも、
マンガを面白くあしらって、手紙の末尾には、
『乱文乱絵、失礼しました』と書かれてある。
ほんとに感心してしまうほど、たのしげにノビノビと
描かれてあっていいなあ、と思う。」(p306~307)
別冊太陽の「百人一首」を
アマゾンで検索していたら、
mimisenmanさんの書評が書かれていて、
学研の「百人一首 再現!!不滅の歌かるた」を
推薦しておられ、さっそく古本注文。
うん。読めてよかった(笑)。