和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

元旦の読書。

2021-01-02 | 詩歌
昨日の寝床本は、詩集が思い浮かぶ。
うん。詩集なんて、じつに久しぶり。

とりだしたのは、飯島耕一著
「ゴヤのファースト・ネームは」(青土社・昭和49年)。

そこに載っている詩
「思考の過ちを求めて」をひらいて寝る。

ちなみに、この詩の最後はというと、

「  きみの部屋に
   ようやく砂漠がひろがり出している
   きみは急いで帰るがいい  
   きみの夢の箱は
   すでに砂漠だ。
   そこに立戻ってくる
   旅人の姿を見張るのがきみのつとめだ
   地下道の群衆は
   しみのように
   消えて行った。
   きみは眠りのなかに
   毎夜
   もう一つの思考を求めて
   入りこんで行く・・・・・

    ・・・・・       」

さてっと、元旦の夜は夢を見なかった。
布団にもぐりこむように、詩集の余白。
その余白のひろがりに入れますように。
この頃、詩集をひらいたことなかった。
コメント (2)
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