昨日の寝床本は、詩集が思い浮かぶ。
うん。詩集なんて、じつに久しぶり。
とりだしたのは、飯島耕一著
「ゴヤのファースト・ネームは」(青土社・昭和49年)。
そこに載っている詩
「思考の過ちを求めて」をひらいて寝る。
ちなみに、この詩の最後はというと、
「 きみの部屋に
ようやく砂漠がひろがり出している
きみは急いで帰るがいい
きみの夢の箱は
すでに砂漠だ。
そこに立戻ってくる
旅人の姿を見張るのがきみのつとめだ
地下道の群衆は
しみのように
消えて行った。
きみは眠りのなかに
毎夜
もう一つの思考を求めて
入りこんで行く・・・・・
・・・・・ 」
さてっと、元旦の夜は夢を見なかった。
布団にもぐりこむように、詩集の余白。
その余白のひろがりに入れますように。
この頃、詩集をひらいたことなかった。