『 コロナ禍に友と楽器を奏でうる喜び語る生徒らの笑み 』
はい。昨日の新聞に歌会始の記事。
歌会始のお題は、友でした。そこから、
天皇陛下のお歌を引用してみました。これからの、
皇室の和歌を深く奏でられますよう願う気持ちになります。
水曜日にもらってきた読売の古新聞。
さっそく、その月曜日をひらきます。
読売歌壇・読売俳壇がお目当てです。
読売歌壇・俳壇からの列挙。
山茶花や一人住ひの両隣 東大阪市 渡辺美智子
12月19日の読売俳壇。宇多喜代子の選の最初。
選評】 一人住まいの隣人であろうか、それとも一人暮らしの作者か。
山茶花(さざんか)が一人暮らしの各々をつなぐ役をしている。
読売歌壇では、病院に関する歌が目にとまりました。
医師からの結果待つ間のドキドキにああとめどなく身の固くなる
神戸市 西 和代
1月16日。小池光の選の最初でした。
選評】 これは誰でも経験している。お医者の言葉ほど重たいものはない。
何と言われるか、天国と地獄の差がある。ドキドキドキ、
頼む、大丈夫だと告げて下され。
同じ日の、栗木京子選の3首目
原因は加齢と言われた帰り道きれいに終わる蔦の赤見ゆ
龍ヶ崎市 寺山昭彦
選評】 診察を受けた帰り道。
加齢が原因と言われて気が滅入るばかり。
散る前の蔦(つた)の葉の赤さが
作者を励ましているように見える。
水曜日は、朝床屋へ行ったのですが、
短歌にも、床屋が出てくるのでした。
12月19日。小池光選の2首目。
行き慣れし床屋が閉まり初めての店に入り行く冒険のごと
狭山市 奥園道昭
選評】 なじみの床屋が閉店してしまい、
別のところにいかなくてはならない。
はじめて入る床屋は、ちょっとした冒険である。
こちらの気分にうまく合えばいいんだがねぇ。
最後は、この1首を引用することに。
1月16日。黒瀬珂瀾の選のはじめでした。
連載の初期の画風のあどけなく共に重ねた月日を思う
八王子市 吉村おもち
選評】 マンガも長期連載だと初回と最新回で
絵のタッチが随分と変わる。
漫画家が上達する月日を共に過ごした
という奇妙な連帯感。