日本防災士機構に『防災士教本』というのがあります。
前回に引用した
「 人間は非常事態に陥った時に、本性が現れるものだ。
地震や津波で家を失うという危機に見舞われても、
人間としての品位を保つことができることに、私は目を疑ったものだ。
筆者が育ったオーストラリアの大学で学んだ精神病理学では、
健全な人格の条件として『 統合性 』がその一つに挙げられていた。
落ち着いて安定している時に周囲に見せる人格と、
非常事態に陥った時に現れる人格が同じであることを言う。
・・・・ 」
(p1~2 デニス・ウェストフィールド著「日本人という呪縛」徳間書店・2023年12月)
地震や津波で家を失うという危機に見舞われても、
人間としての品位を保つことができることに、私は目を疑ったものだ。
筆者が育ったオーストラリアの大学で学んだ精神病理学では、
健全な人格の条件として『 統合性 』がその一つに挙げられていた。
落ち着いて安定している時に周囲に見せる人格と、
非常事態に陥った時に現れる人格が同じであることを言う。
・・・・ 」
(p1~2 デニス・ウェストフィールド著「日本人という呪縛」徳間書店・2023年12月)
ここを引用したあとに、思い出したのですが、
特定非営利活動法人の日本防災士機構に『防災士教本』があります。
そこに、こんな箇所があったのでした。
「ただ、組織を『 防災 』に特化したものと考えるのは適当ではない。
一生に一度あるかどうかの大災害のためだけの組織を、そのために
機能させるのはむずかしい。
日常的にたとえば、地域のお祭りや盆踊り、餅つきなどの
地域レクリエーション、清掃、子ども会活動などに生きるような
組織として位置づけられていなければ、いざというときに動けない。
組織も資機材も、ふだんの地域のコミュニティ活動と一体になって
いなければいけない。ふだんやっていないことを、大災害のときだけ
機能させようと思っても無理だということを知っておかなければならない。」
( p32 「防災士教本」平成23年11月第3版 )
はい。私の場合はというと、「安房震災誌」に出てくるエピソード、
『御真影』を倒潰家屋からとりだし、檜の木の上に置いた場面から、
神輿渡御の際に、神社から御霊を神輿へと遷す行為を連想しました。