和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

誕生したばかりの若々しさ。

2021-12-06 | 道しるべ
牧野陽子の古本届く。

牧野陽子著
「ラフカディオ・ハーンと日本の近代」(新曜社・2020年12月)
定価は税込み3960円。これが古本で2500円+送料520円=3020円。
帯つき新刊同様にきれい。はい。進呈本ですね。牧野さんによる
贈呈挨拶の紙がはさまれておりました。

さてっと。小泉八雲の本といえば、
講談社学術文庫に平川祐弘編で何冊か揃っておりますね。
いずれも、私は読んでいないので、この機会に読めれば。

もう一冊届いたのは、牧野陽子著
「時をつなぐ言葉 ラフカディオ・ハーンの再話文学」(新曜社・2011年)。
こちらは、何だか、だいぶ前に新聞書評で読んだような気がします。
そこには、表紙の写真が載っていたので、思い出しました。
定価が4180円で高かったので、新刊購入をあきらめたのでした。
今回の古本での購入価格は2356円+送料250円=2606円なり。

はい。購入して自分のものになると、
つい安心してしまって、読まなかったりします。
せめて、買った際には、こうして記録をします。


あとは、関連で、ちくま文庫の「柳田国男全集13」
古本で347円+送料350円=697円。
ひらくと、ありゃりゃ。p577~p608までが文字が逆さま。
綴じる際の間違いですね(笑)。

うん。このちくま文庫の解説の最後をここに引用しておきます。
解説は、新谷尚紀。

「柳田の学問には
いま誕生したばかりの若々しさがある。
民俗という素材を完全には対象化せず、
深い共感と同情とで接する原始と土着の感性がある。

その科学と思想、学問と情熱の混在したままの
若さこそ柳田の強味でもあり弱点でもある。

そして何よりその仕事がくめども尽きぬ
芳醇なる知の泉でありつづけるゆえんでもある。

柳田の文章は、こんなささいなことでも
学問の対象となるのかと人々をおどろかせては、
学問することの楽しさを教え、多くの人たちを
いつまでもこの学問に招きいれつづけることであろう。」
(p736)

はい。平川祐弘と牧野陽子と、この12月は
どこまで読みすすめられますかどうか。

なあに、棒ほど願えば、針ほどかなう。
でゆくことに。

はい。かなえられなくとも、願うことは忘れまい。
ということで、師走から新年にかけて願をかける。


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