冬至が近くなり、太陽の位置はいちばん低い南側の軌道をとる季節である。道志村の奥、秋山村との境に鳥井立というマイナーな山があり、その山が冬至の時期にダイヤモンド富士となる一番北側、かつ山梨県で一番東側に位置する山となる。マイナーな山であり、歩く人も少なく、果たして富士山の眺望が得られるのかどうかが疑問だったが、ネットで調べてみると山頂付近で富士山の見える場所があることがわかった。カシミール3Dで計算してみると、冬至の前後3日間くらい、白山岳をかすめて夕陽が沈んで行くことがわかる。珍しく午後になっても雲が湧かずに富士山がスッキリと見えており、仕事を片付けて午後から出かけてみることにした。
高速を使って都留まで行き、峠を越えて道志村から登山口の巌道峠に入る。この林道は全面舗装ではあるが道幅が狭く、しかも蓋がされていない側溝が道路脇にぱっくりと口を開けている。対向車が来ないでくれと祈るしかない。午後2時45分に巌道峠到着し、ここから鳥井立まで1時間弱、ダイヤの時間が4時ごろなので急がないと間に合わなくなってしまう。準備していると、車の近付く音が聞こえたかと思ったらガコンという音が響いた。何かと思えば、峠のところの側溝に軽自動車がタイヤを落としてしまった音だった。しかも前輪・後輪とも側溝にはまり込んでしまっている。脱出を手伝って車を押してみたが、タイヤは側溝の中で空回りするだけで全くビクとも動かない。あきらめてJAFを呼ぶこととなり、私は山に登らせてもらうことにした。時間はもう3時を過ぎている。急がないと間に合わない。
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巌道峠駐車場。右下に見えるのが側溝に落ちてしまった車。後ろ髪引かれる思いで山に登る。
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峠のすぐ上にある鉄塔が立つ展望地。
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富士山が見える。ここからも、時期を選べばダイヤモンド富士が見られる。
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鉄塔をくぐって上に登る。結構な急登の道、息が切れ切れ。
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傾斜が緩くなって小ピークを越えると電波塔の立つピークが見えてきた。あれが鳥井立。
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快適な道が付いているが・・・
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快適ならぬ最後の登り。
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電波塔が立つ鳥井立山頂に到着。
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山頂に掲げられている看板の文句が素晴らしい。そうです、今日は夕陽を見に来たのです。
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しかしこの山頂は展望が得られない。
必死に登って40分ほどで山頂に到着。速い!と思ったが、GPSに書かれているコースタイムを見ると40分と書かれていた。つまり必死に登ってようやく並のスピードということだ。山頂は展望が得られず、富士山が見えるのは少し戻った斜面の切れ間だ。大きな夕陽が富士山頂に傾いていた。
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少し戻ったこの場所が富士山展望地。狭い。
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木が少し邪魔になるが・・・
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ズームをかければあまり気にならない。300㎜レンズ。
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ここまで距離が離れると夕陽が円く写ってくれる。
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ほぼ真ん中に着地。そして・・・
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白山岳で割れてくれるかどうか・・・?
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残念。若干右だった。
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赤く染まった富士山の夕空。
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雲が流れて行く。「私の心に浮かんだ風景はあなたと同じこの夕陽です」。
美しい山梨県最果ての夕暮れダイヤモンド富士を堪能させてもらって下山する。巌道峠に到着するとちょうどJAFの車が到着したところで、10分ほどで簡単に車を引き揚げていった。軽自動車の運転手さんにダイヤが撮れたかと聞かれたので、カメラのモニターに撮影した画像を出して自慢して帰路についた。夕方までほとんど富士山に雲が巻かない日はそう滅多にあるものでは無いので、この日は素晴らしい景色にめぐり逢えて良い日だったと思う。
高速を使って都留まで行き、峠を越えて道志村から登山口の巌道峠に入る。この林道は全面舗装ではあるが道幅が狭く、しかも蓋がされていない側溝が道路脇にぱっくりと口を開けている。対向車が来ないでくれと祈るしかない。午後2時45分に巌道峠到着し、ここから鳥井立まで1時間弱、ダイヤの時間が4時ごろなので急がないと間に合わなくなってしまう。準備していると、車の近付く音が聞こえたかと思ったらガコンという音が響いた。何かと思えば、峠のところの側溝に軽自動車がタイヤを落としてしまった音だった。しかも前輪・後輪とも側溝にはまり込んでしまっている。脱出を手伝って車を押してみたが、タイヤは側溝の中で空回りするだけで全くビクとも動かない。あきらめてJAFを呼ぶこととなり、私は山に登らせてもらうことにした。時間はもう3時を過ぎている。急がないと間に合わない。
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巌道峠駐車場。右下に見えるのが側溝に落ちてしまった車。後ろ髪引かれる思いで山に登る。
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峠のすぐ上にある鉄塔が立つ展望地。
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富士山が見える。ここからも、時期を選べばダイヤモンド富士が見られる。
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鉄塔をくぐって上に登る。結構な急登の道、息が切れ切れ。
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傾斜が緩くなって小ピークを越えると電波塔の立つピークが見えてきた。あれが鳥井立。
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快適な道が付いているが・・・
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快適ならぬ最後の登り。
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電波塔が立つ鳥井立山頂に到着。
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山頂に掲げられている看板の文句が素晴らしい。そうです、今日は夕陽を見に来たのです。
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しかしこの山頂は展望が得られない。
必死に登って40分ほどで山頂に到着。速い!と思ったが、GPSに書かれているコースタイムを見ると40分と書かれていた。つまり必死に登ってようやく並のスピードということだ。山頂は展望が得られず、富士山が見えるのは少し戻った斜面の切れ間だ。大きな夕陽が富士山頂に傾いていた。
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少し戻ったこの場所が富士山展望地。狭い。
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木が少し邪魔になるが・・・
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ここまで距離が離れると夕陽が円く写ってくれる。
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残念。若干右だった。
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赤く染まった富士山の夕空。
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雲が流れて行く。「私の心に浮かんだ風景はあなたと同じこの夕陽です」。
美しい山梨県最果ての夕暮れダイヤモンド富士を堪能させてもらって下山する。巌道峠に到着するとちょうどJAFの車が到着したところで、10分ほどで簡単に車を引き揚げていった。軽自動車の運転手さんにダイヤが撮れたかと聞かれたので、カメラのモニターに撮影した画像を出して自慢して帰路についた。夕方までほとんど富士山に雲が巻かない日はそう滅多にあるものでは無いので、この日は素晴らしい景色にめぐり逢えて良い日だったと思う。