現在10等級よりも明るい4つの彗星が夜空を賑わせている。しかしいずれも肉眼で見るのは難しく、明るい双眼鏡か天体望遠鏡が必要である。しかし、現在8等級くらいで推移しているはずだったパンスターズ彗星(C/2015 ER61)がアウトバーストを起こし、6等級台まで増光したという記事をネットで見かけた。この季節にしては珍しく空が晴れたこの日、月明かりが邪魔にはなるものの、次はいつ観察のチャンスがやって来るかわからない。朝霧高原道の駅に車中泊し、未明3時過ぎに富士山頂に姿を現すこの彗星を狙ってみた。
11時に寝て2時45分に目を覚まし、機材を持って展望地に行きセットに取りかかるが、スカイメモSの極軸合わせに手こずって2台のカメラのうち1台をセットし終えたところでパンスターズ彗星が現われる時間になってしまう。富士山頂を狙って撮影を繰り返していると、うっすらと緑色の光が現われた。しかし月明かりが邪魔していることもあるのだが、想定していたよりも小さくて暗い。
富士山頂に現れたパンスターズ彗星(C/2015 ER61)。小さくて暗い。7等級くらいだろうか。
パンスターズ彗星
あっという間に300㎜望遠レンズの視野から消えて行く。
もう1台の200㎜がセットできた頃にはもうパンスターズ彗星は視野の外。
富士山の視野から彗星が外に出たところで簡易赤道儀スカイメモSを起動させ、彗星を追尾してみる。そしてもう1台の200㎜で東の空に昇って来ているはずのラブジョイ彗星(C/2017 E4)を探すが、こちらは光が淡いうえに薄明の空の中に入ってしまい、あまり写ってくれない。
300㎜レンズにスカイメモSセットして20秒追尾したパンスターズ彗星の画像。薄明が始まり空が青い。
こちらはステライメージで加算処理したものだが、まだソフトの使い方がわからず画像はいまいち。
200㎜望遠レンズ、Iso3200、F2.8, 1.3秒で撮影した画像。薄明の空で彗星が緑色には写らなかった。
300㎜、10秒追尾。彗星の尾が出ているはずなのだが既に夜明けが近く写らない。
このほかにタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)とジョンソン彗星(C/2015 V2)がもっと空高い位置に一晩中輝いているはずなのだが、そこまで観察する余裕が無かった。週末で徹夜しても大丈夫な日で空が晴れる日・・・などという好条件の日はまず巡って来ないだろうと思う。
11時に寝て2時45分に目を覚まし、機材を持って展望地に行きセットに取りかかるが、スカイメモSの極軸合わせに手こずって2台のカメラのうち1台をセットし終えたところでパンスターズ彗星が現われる時間になってしまう。富士山頂を狙って撮影を繰り返していると、うっすらと緑色の光が現われた。しかし月明かりが邪魔していることもあるのだが、想定していたよりも小さくて暗い。
富士山頂に現れたパンスターズ彗星(C/2015 ER61)。小さくて暗い。7等級くらいだろうか。
パンスターズ彗星
あっという間に300㎜望遠レンズの視野から消えて行く。
もう1台の200㎜がセットできた頃にはもうパンスターズ彗星は視野の外。
富士山の視野から彗星が外に出たところで簡易赤道儀スカイメモSを起動させ、彗星を追尾してみる。そしてもう1台の200㎜で東の空に昇って来ているはずのラブジョイ彗星(C/2017 E4)を探すが、こちらは光が淡いうえに薄明の空の中に入ってしまい、あまり写ってくれない。
300㎜レンズにスカイメモSセットして20秒追尾したパンスターズ彗星の画像。薄明が始まり空が青い。
こちらはステライメージで加算処理したものだが、まだソフトの使い方がわからず画像はいまいち。
200㎜望遠レンズ、Iso3200、F2.8, 1.3秒で撮影した画像。薄明の空で彗星が緑色には写らなかった。
300㎜、10秒追尾。彗星の尾が出ているはずなのだが既に夜明けが近く写らない。
このほかにタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)とジョンソン彗星(C/2015 V2)がもっと空高い位置に一晩中輝いているはずなのだが、そこまで観察する余裕が無かった。週末で徹夜しても大丈夫な日で空が晴れる日・・・などという好条件の日はまず巡って来ないだろうと思う。