山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

交雑のスミレを見に行く 市川三郷町  平成31年4月29日

2019年04月30日 | 里に咲く花
 前日の長い林道歩きで以前から痛めていた右足首がまた痛み出した。山に登るのは辛そうだし、夕方からは天候が崩れそうである。ちょうど花仲間から交雑スミレの情報が入り、さほど歩かなくとも見られそうなので出かけてみることにした。


    遊歩道脇に咲いていたアカネスミレ。数は少なかった。


    終わりかけたヒナスミレ


    イカリソウ。今年は数が少なかったらしい。


    ナガバノスミレサイシン。点々と咲いていた。


    登山道を登る。


    途中に立派な神社があった。建物は古く使われていないようだ。


    斜面にはアケボノスミレの葉が点々とあるが花は見つからない。


    少し日当たりの良い場所でようやく出会えたアケボノスミレ


    ニオイタチツボスミレ


    そして出会えた目的の交雑スミレ。


    初めて出会うナガバノアケボノスミレ。


    アケボノスミレとナガバノスミレサイシンの交雑種である。花はどちらかというとアケボノスミレに似ている。


    数は結構あると聞いていたがまさかこんなに固まって咲いているとはまたまたオッタマゲタ!

 ちょうど見頃の良い時期に訪問出来た。毎度の花仲間に感謝したい。



    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄色いネコノメソウは居るのか?県境近くの沢を探索  平成31年4月28日

2019年04月30日 | 山に咲く花
 4月初旬にも一度訪問しているがその時は堰堤を越えた先で沢に下降できず、時間的にも余裕が無かったので途中で引き返してきている。今回はさらにその上流の沢に林道を使って回り込んで入ってみようと思う。長い林道歩きになりそうである。


    本日は林道を歩いてあの雪の残る山の懐まで入る。長い林道歩きだ。


    マムシグサが咲いていた。普通のマムシグサと思われるが仏炎苞の中には紫色の筋が入っていた。


    林道の脇にはヤマガラシがたくさん咲いていた。


    キランソウ


    フデリンドウ


    何気なく岩に付着していたイワヒバ


    キリンソウ?


    支脈の林道に入ってみると小屋があった。


    堰堤工事の小屋らしい。対岸にも道が続いているが目的地はこちらでは無いので引き返す。

 林道脇の水が滴る斜面にネコノメソウ属がたくさん咲いていた。さて、このネコノメソウは何なのか?イワボタンか?ニッコウネコノメソウか?ヨゴレネコノメソウでは無さそうだ。


    水の滴る林道脇に群生していたネコノメソウ属。


    花は平開していないように見えるが花が終わりかけたものは開いているようにも見える。


    法面の壁の上にもたくさん咲いていた。

 さらに林道を進むと前回通過した崩落地の斜面が見えてきた。ようやくこれで半分来たかどうかというところだろう。まだ先は長い。


    前回訪問時にあの崩落地の下を通過した。谷は深く、目的地はまだまだ先だ。


    ようやく沢と林道の交差地点が見えてきた。ここで沢は2つに分かれるが左側の沢は堰堤だらけで望み薄だ。


    右手の沢に入ってみる。堰堤を2つ越えて沢に下り立つ。


    しかしそこは狭くて急峻な谷。その先で沢が二手に分かれているが黄色いネコノメソウが咲いているような環境では無い。

 あきらめて林道をさらに上に進む。その先には前回順調に進めば登り着くはずだった林道との合流点があるはずだ。


    崩落地。さらに壊れそうな橋もあり、おそらくこの林道は年間閉鎖だろう。


    見えてきた目的地の橋。前回順調に遡上できればここに出たはずだった。しかし、見下ろす限りではかなり大変そうな急峻な沢だった。


    橋の上から見下ろす沢は二手に分かれていた。下りてみる。


    右手の沢。急峻だが雰囲気は良く、こんなところにネコノメソウが居そうである。


    沢の分岐部にネコノメソウが居た。


    しかし黄色いネコノメソウでは無かった。


    黄色っぽいのが居たと思ったが・・・残念ながらツルネコノメソウだった。


    さて、途中で見たものと同じものだろう。このネコノメソウの正体は?


    ちょうど満開のものと葯が落ちてそろそろ終わりかけたものが混在している。花は平開していない。これはイワボタンと見て良いだろう。


    こんな沢の清流の近くにきっと居るだろうと思った黄色いハナネコノメソウだったが・・・


    居たのはイワボタンだった。


    しかし、清流に咲くこのイワボタンは十分に美しかった。

 黄色いハナネコノメソウが咲いていた沢と条件的にきわめて似通っていたのでこちらの沢にもきっと居るだろうと思って探索に出かけたが、残念ながら出会えなかった。標高1,300mを越える地点まで登って出会えなかったのでその上に生育している可能性はきわめて低いと思われる。もっと上流を探すならば、今度は上から下りてきたほうが近いであろうが望みは薄い。おそらくこちらの沢にはキバナハナネコノメは生育していないと見て良いだろう。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シハイスミレを再訪 甲府市北部林道  平成31年4月27日

2019年04月30日 | 山に咲く花
 先週も訪問しているが時間的都合で廻り切れなかったシハイスミレの群落を再訪してみた。本日3ヶ所目の訪問となるために時刻は午後4時半になったが、日が長くなったのでまだ十分に巡り歩ける。


    前回訪問時に気になっていたこの丸い葉のスミレ。


    正体はどうやらマルバスミレだったようだ。


    この斜面にもかつてはたくさんシハイスミレが咲いたのだが崩落が進んであまり咲かなくなってしまっていた。


    一方前回訪れた尾根筋の場所はさらに数が増えてシハイスミレだらけになっていた。


    まさにシハイスミレに支配されている。


    小さなスミレなので綺麗に撮影してやるのはなかなか難しい。


    前回訪問できなかったもう1ヶ所の群生地。こちらもたくさん咲いていた。


    もう夕暮れが近い。


    夕陽を浴びるシハイスミレ


    色の濃いアケボノスミレ。クロバナアケボノスミレと言って良いのかも知れない。


    フモトスミレが少しだけ咲いている。


    エイザンスミレも咲いているがシハイスミレの咲く場所からは少し離れている。

 これだけたくさんシハイスミレが咲くのだから交雑のスミレが現われても良いのではないかと思うのだが残念ながら見当たらない。エイザンスミレもシハイスミレもこの群落からは少し離れた場所に咲いていることと、シハイスミレ以外は個体数が少ないことも交雑には適していないのかも知れない。しかし、このシハイスミレはこの周辺の山域には広く分布しておりその中にはエイザンスミレと同じ場所に咲いているものもあるはずである。どこかに交雑スミレが居るのではないかと思っており、今後も探索を続けてみたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沢に咲くコガネネコノメソウと峠に咲くオッタマゲーのスミレ  平成31年4月27日

2019年04月30日 | 山に咲く花
 甲府市北部の沢沿いではそろそろコガネネコノメソウが見ごろを迎えている頃だろう。林道の冬季閉鎖が解除されてアクセスも容易になった。それと花仲間から新たに峠付近で交雑スミレを見つけたと連絡を受けた。歩くと遠いが林道を使えばそれほど遠く無いはずだ。まずは林道脇に車を止めて沢に入ってみる。


    沢沿いではニリンソウが咲き始めていた。


    ニッコウネコノメソウ。盛期を少し過ぎている。


    ヒゲネワチガイソウ


    キケマン


    ヤマエンゴサクは咲き始めたばかり。


    レンプクソウは足の踏み場も無いほどにたくさん葉を出している。


    思った通り、コガネネコノメソウが満開。


    沢沿いに咲くコガネネコノメソウ


    コガネネコノメソウ大群落


    コガネネコノメソウ


    もう終盤のヒナスミレ


    エイザンスミレは見ごろを迎えていた。

 ハナネコノメソウが咲く黒富士農園界隈の沢にもコガネネコノメソウがあるが、花数は圧倒的にこちらの沢のほうが多い。適当なところで沢から抜け出して車に戻り、林道を峠に向かって移動する。すると、途中で花仲間のお嬢様が花を探してウロウロしていた。なんと、目的は同じ花だったが場所が全く違うので、峠まで移動して一緒に探してみることになった。


    峠付近に咲いていたヒナスミレは寒そうだった。この後雪が舞い始めた。


    アケボノスミレはまだ咲き始めたばかり。


    アケボノスミレ


    居ました。葉っぱがギザギザの交雑スミレ。


    どちらかというとヒナスミレ似だろうか。

 昨年見たものと同じ場所の交雑スミレは今年も咲いてくれた。花数は今年のほうが多いが株数は少なくなっているように思う。さて、花仲間からの情報だと別の場所でも発見したというので探しに行ってみるがなかなか見つからない。もっと奥のほうか?と進んでみると、お嬢様が突然驚きの声を上げた。何事かと行ってみると・・・おお~!こんなに咲いているのかとオッタマゲ~!!


    何だこの集団は?というくらいにたくさん咲いていたオッタマゲーのスミレ。


    満開。見事なり。


    オッタマゲーのオクタマスミレ。

 小雪が舞い風が冷たいのも忘れて夢中で撮影した。空が青空では無く自然な花の色が出せなかったのが残念である。しかし、よくぞこれだけの群落を見つけ出してくれたものである。他にも様々な花の情報を提供していただいている花仲間には大感謝である。今度はもっと天気の良い日にこの花と再会したい。






コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲府市白山のカイイワカガミ  平成31年4月27日

2019年04月30日 | 里に咲く花
 10連休が始まったが天候がいまひとつである。ひょっとしたら雪が降るかも知れず山の上は厳しそうである。本日は里山からあまり歩かずに行ける低山を散策してみたいと思う。まず訪れたのは甲府市の千代田湖周辺である。カイイワカガミという山梨県特産種が見ごろを迎えている頃だろう。


    カイイワカガミ


    ヒメイワカガミ、ないしはヤマイワカガミの変種と言われている。


    若干花期を過ぎていた。例年に比べて花数が少ないが個体数も減少している。


    毎年のように訪れているがかつてのような一面に咲く姿は見られなくなった。残念である。


    白いギザギザの花弁が可愛らしい花。


    シダ類はまだほとんど知らない。花のように胞子嚢が付くこのシダは調べてみるとゼンマイだった。


    出始めの頃は食用になるのでなんとなくわかるが、大きくなるとこのようになるとは知らなかった。


    ドウダンツツジ


    ヤマツツジは咲き始めたばかり。


    トウゴクミツバツツジはもう盛期を過ぎていた。


    トウゴクミツバツツジは雄しべが10本ある。ミツバツツジは5本である。


    イカリソウ。こちらもかつてはこれでもかというくらいにたくさんあったがだいぶ少なくなってしまった。


    池のほとりには二ホンタンポポ(カントウタンポポ)が咲いていた。


    しかしそのすぐ近くには園芸種のアオイスミレが咲いている。

 鹿の食害による森林環境の変化、あるいは地球温暖化による環境の変化によるものなのか、年々寂しくなって行くように思う白山の花たちである。イノシシの掘り起こしも目立っているように感じる。湯村山の界隈がどうなっているのかもちょっと心配である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする