山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ランヨウアオイ(ウマノスズクサ科)

2021年02月06日 | 絶滅危惧種
 暖地の明るい樹林下に生育する冬緑性の多年草である。花期は3~5月。花茎は短く地上を這い、淡紫褐色の肉厚な花を付ける。葉は長い柄があり卵状楕円形、葉の先端部は尖り、基部の両側は耳状に張り出す。葉は時に白斑を生じることもある。山梨県では南部町など県南部に生育し、個体数はあまり多く無い。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-


    ランヨウアオイ 令和2年5月 南部町で撮影


    同上 葉の先端は尖り、葉の基部は耳状に張り出し、全体的に野球のホームベースを長くしたような感じに見える。


    肉厚なランヨウアオイの花


    令和1年5月 南部町で撮影


    斜め側面から見るランヨウアオイの花


    正面から見る花

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イワウチワ(イワウメ科)

2021年02月06日 | 絶滅危惧種
 山地の日陰の岩場や尾根に生育する多年草である。花期は4~5月。葉は光沢のある広円形で先端部がややへこみ、辺縁は波状の鋸歯がある。葉の間から5~15㎝の花茎を立て、頂部に3㎝大の淡紅色の花を1個付ける。群落を形成する。山梨県では東部の県境付近に生育しており、生育地は限られている。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類 2017年環境省-


    イワウチワ 平成26年4月 上野原市で撮影


    群落を形成するイワウチワ


    この花を目的にこの山を訪れる登山者も多い。


    可憐なピンク色の花。


    山梨県での生育地は限られている。

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ムラサキタカネアオヤギソウ 別名タカネシュロソウ(シュロソウ科)

2021年02月06日 | 絶滅危惧種
 高山帯の草地を好んで生育する多年草である。花期は7~8月。茎は高さ20~40㎝なり赤紫色で、基部にシュロの繊維のようになった古い葉鞘が残る。葉は長さ6~15㎝の線状披針形で先はやや尖り、茎の下部に集まる。花は紫褐色で花被片は6枚の楕円形~倒披針形、6本の雄しべは花被片のほぼ半分の長さである。山梨県では北岳周辺および八ヶ岳に生育しており個体数はそこそこにある。


    タカネシュロソウ 令和1年8月 権現岳で撮影


    同上 権現岳周辺では良く見かける。


    咲き始めたばかりのタカネシュロソウ 平成29年7月 権現岳で撮影


    同上


    令和1年8月 北岳で撮影


    タカネシュロソウの群生 令和1年8月 北岳で撮影

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マツノハマンネングサ(ベンケイソウ科)

2021年02月06日 | 絶滅危惧種
 落葉広葉樹の幹上にコケやシダとともに着生する多年草である。花期は7~8月。茎は基部で枝分かれし、花茎の高さは5~10㎝になり、基部は紅紫色を帯びることが多い。葉は互生して柄は無く、やや肉厚な扁平な線形で先端は円形である。花は4数性で枝先の集散花序に付き、花弁は黄色で平開する。山梨県では富士山周辺に生育し、個体数は少ない。


    マツノハマンネングサ 令和1年8月 富士山麓で撮影


    同上 苔の生えた太い木の幹に着生していた。


    こちらは倒木の幹に生えていたマツノハマンネングサ。


    同上


    黄色い花弁は4枚で平開する。雄しべは8本。

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