山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

国際宇宙ステーションISS撮影失敗 和田峠  令和3年2月8日

2021年02月11日 | 星空
 昨日の本栖湖、一昨日の精進湖と、良いISSの観察が出来た。本日狙うのは甲府盆地の町灯り越しのISSである。時間も一昨日の精進湖とほぼ同じで、きっと明るいISSの観察が出来るはずだ。しかし問題なのは空模様、それと撮影場所である。夜景を撮るならば白山の展望台が優れているがその場所だとISSが富士山から少し離れた位置に沈んでしまう。帯那山まで行くには時間が足りない。まずは金子峠に行ってみるがここは右側の視野が悪く甲府盆地の町灯りが良く見えない。和田峠の展望台だと富士山の左側の山が邪魔なのだが夜景は良く見渡せる。時間が迫ってきたこともありここで2台のカメラを構えるが、日没の頃には見えていた富士山はなんとか見えているものの空にはだいぶ雲が広がってしまった。これでISSは現れるのか?


    1台目セット完了。空には雲がかかってしまい、ISSの全行程を捉えるのは困難。


    もう1台は甲府市街地を中心とした画角でセット。

 ISSが飛んで来るのは6時45分から50分ごろと思ってスタンバイしていた。時間を確認するためにスケジュール手帳を見てみると、完全に記憶間違いで6時35分から40分にかけて飛んで来ることが分かった。時計を見ると既に時刻は6時41分である。既に飛んで行ってしまった頃である。インターバルタイマーをセットして連続撮影するが既に時遅し。


    もうISSは飛んで行ってしまった後である。失敗。


    もう1台のカメラ画像を見ると、試し撮りしていた画像の中に1カットだけ奇跡的に写っていた。

 撮れたとしても雲が多くてあまり良い画像にはならなかったであろうが、時間の記憶ミスは大失敗である。だいぶ頭がボケてきたようである。

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本栖湖の富士山と国際宇宙ステーションISS 令和3年2月7日

2021年02月11日 | 星空
 前日の精進湖湖畔から見る国際宇宙ステーションISSは恒星シリウスよりも明るく凄い輝きを放って富士山に舞い降りて来た。時間帯が良かっただけでなく、おそらく地球との距離も近かったのではないだろうか。本日も夕暮れの頃にISSが舞い降りてくるが、前日よりも時間が早く、星が輝き出した頃の日没30分か40分ごろに飛んで来る。南部町の林道を探索して早めに駐車場所に戻り、本栖湖に移動する。夕暮れの富士山を見に来た人たちやカメラマンで駐車場はほぼ満車状態である。なんとか1台空きがあったのでそこに停めて、中之倉峠にある本栖湖展望台に登る。


    日没が迫る。展望台に到着する頃には夕映えの富士山は終わっていそうである。


    途中の切れ間から見る富士山。赤く染まって来た。


    ここで日没まで待つかどうするか、迷ったが展望台まで行くことにする。三脚とカメラを担いで向かう。


    展望台まであと少し。赤く染まった残照富士は終わってしまった。


    本栖湖展望台到着。先客一人と私を追い抜いて行った一人はすぐに撤退して行き、残ったのは私一人だけ。

 独占状態となった中之倉展望台で、持って来た2台のカメラをセットしてISSが現れるのを待つ。この展望台は星空を撮るには左上の松の木の枝が微妙に邪魔で、1台はこの木の枝をカットした画角でセット、もう1台は枝を入れた画角で撮ってみた。


    木の枝をギリギリでカットした構図。富士山左上にシリウスが輝き出し、さらにその左上にISSが現れた。


    おおいぬ座シリウスとISS


    もう1台の木の枝を入れた広角レンズの構図。木の枝の横にISSが飛んでいる。


    比較明合成画像。


    もう1台の比較明合成画像。空がまだ明るいので前日ほどの輝きでは無かったが、肉眼でもはっきりと見えたISS。

 本日もたいへん楽しめた国際宇宙ステーションだった。雲が無く空気が澄んでいたので、星が輝くまで少しばかり展望台で待ってみる。


    夕暮れの富士山に輝くオリオン座と冬の大三角形


    下山して別の場所から数カット撮影して撤退する。綺麗な星空だった。

 本日も美しい夕映えの富士山と国際宇宙ステーション、そして星空を楽しむことが出来た。早朝のダイヤモンド富士から始まり、早起きしたのでだいぶ眠いが、満足して帰路につく。


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カンアオイか、カギガタアオイか? 南部町の林道脇に咲いていた花  令和3年2月7日

2021年02月11日 | 山に咲く花
 うまくすればカンアオイの仲間に出会えるのではないかと思いつつ、林道脇の土手を見ながら南部町の渓谷を探索してみた。思った通りに葉が見つかり、根元の落ち葉を除けてみると花が咲いていた。さて、これはカンアオイなのか、カギガタアオイなのか?このあたりには両方が生えているはずである。


    葉の形は丸みを帯びていて先端は尖っていない。カギガタアオイのほうではないかと思うが?


    花。これで見分けるのは難しいが、花の中にある雌しべを見れば判別出来る・・・はずである。


    露出を明るくして花の中を覗いてみる。


    トリーミング。雌しべの先端部が曲がっているように見えなくもないが・・・


    別の花。いちばん下にある雌しべが直角に曲がっているように見える。やはりカギガタアオイだろう。


    別の場所で見かけた個体。葉は同じく丸みを帯びている。


    花。中はどうだろう?


    ??良く分からない・・・。

 花を割いてみれば分かるのであろうが、カンアオイもカギガタアオイも山梨県では絶滅危惧種である。傷つけるのは可哀そうだし、保護の観点からもまずいであろう。もう少し接写できるレンズを持って行き再検討してみたいと思う。カンアオイの仲間は見分けるのがとても難しいと思う。

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南部町の渓谷を探索 令和3年2月7日

2021年02月11日 | 渓谷
 近傍の渓谷にはオオバノアマクサシダやオオバノハチジョウシダが生育しており、さらにはスギランも見つかった。ではこちらの渓谷はどうなのだろうか?砂防堤の工事が行われていて渓谷沿いを走る林道は平日は入れないが、工事が行われていない日曜日ならば大丈夫のはずである。ゲートの前にある広場まで行くと、ちょうど狩猟に行く猟師さんたちが集合しているところだった。ゲートは鍵はかかっていないので入っても大丈夫だと言われたが、林道沿いの植物やシダも見ておきたいのでゲートから歩くことにする。


    ゲートを開けて猟師さんたちは狩猟に行った。あまり林道から外れないように歩くことにする。


    ヒメカナワラビ。この林道沿いにはそれなりに数があった。


    鱗片は細め。


    珍しくは無いが、マメヅタが着生した岩。


    胞子葉には胞子がいっぱいに付着していた。


    オオイタチシダ。普通にある。


    サジラン。ちらほらと見かける。


    岩壁に付着していたイワオモダカ。


    イワオモダカ


    渓谷にかかる橋


    岩壁にはイワユキノシタがたくさん群生している。


    ポツポツとベニシュスランが生えている。


    ヒカゲノカズラ。この林道沿いでは良く見かける。


    山一面のヒカゲノカズラ。


    枯れ残っていた胞子穂。枝分かれしているのでヒカゲノカズラで間違い無し。


    もうすぐ林道の終点である。新しい砂防ダムが完成しており、工事は終盤のようである。


    向こうに見えるのは篠井山。


    林道終点の手前に脇道があり、入ってみると橋がかかっていた。行ってみる。


    苔の生えた道。ほとんど歩く人は居ないようだ。


    さらに橋。ここで道は二手に分かれており、まず左に入ってみる。


    ここが猟師さんたちに話を聞いていた集落の跡地だろう。


    渓谷はだいぶ細くなってきた。左側を巻いて登れるがここまでで引き返す。


    戻って橋を渡り先に進むと別の滝があった。脇を登ってみる。


    滝の上にはまた滝があった。ここまでで撤退。


    さらに丸太橋を渡って先に進んでみる。


    壊れた小屋があった。このあたりにも集落があったような痕跡がある。


    ぐるりと回って細い沢沿いを下りるとミツマタがたくさん生えていた。そのすぐ下に工事用の道が走っていた。


    これで集落跡地らしき場所をぐるりと巡ってきたことになる。


    渓谷沿いには苔の生えた大きな木が何本もあったので、カヤランやスギランが着生しているのではないかと双眼鏡で覗いたが、見つかったのはサジランくらいだった。

 隣の渓谷にはたくさん生育しているオオバノアマクサシダやオオバノハチジョウシダは、渓谷が1本変わるだけで全く見つからなかった。こちらには無いのかと思ったが、だいぶゲートまで近付いたあたりでやっと幼弱な葉を発見した。


    白い筋が入った幼弱な葉。たぶんオオバノアマクサシダではないかと思う。

 こちらの渓谷にも生育していることが確認されたが、見つかったのはこの幼葉だけで大きな個体は見つからなかった。おそらく最近になって入り込んできたばかりなのだろう。数年するとたくさん生えるようになるのではないかと思う。時期を変えて今度は渓谷の本流をもう少し上のほうまで探索してみたいが、次に行く時はヤマヒルの餌食になっていることだろう。


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