山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

精進湖の夕暮れと国際宇宙ステーションISS 令和3年2月6日

2021年02月08日 | 星空
 本日から数日間、南側の夕空で国際宇宙ステーションISSが楽しめる日が続く。スッキリと空が晴れた夕暮れ、富士山麓の森を探索した帰り道に精進湖の湖畔に立ち寄る。日没の富士山を見に来ている人たちやカメラマンがそれなりに湖畔にやって来ている。いちばん左の端に三脚を構えて夕暮れに染まる富士山を眺める。何度訪れても、この場所から見る富士山は美しい。


    夕暮れのダブル富士


    真っ赤には染まらなかったものの、それなりに染まってくれた富士山。


    鴨が戯れていた。

 日没を過ぎて星が輝き出す頃、今度は3台のカメラをセットして星の撮影を始める。そのうちの1台は赤道儀に乗せて星を追尾撮影し、後にパソコンでコンポジットするのだが、うまく行くかどうか?過去に何度か試しているがことごとく失敗している。


    星が輝き出した。いちばん明るいのがおおいぬ座のシリウス。


    オリオン座と冬の大三角形が輝き出す。


    日没後1時間を過ぎた。そろそろ現れるはずだ。

 時計を見ながらISSが現れるのを待つ。右上から富士山に降って来るように姿を現すはずである。ふと空を見上げてみると、-2等級くらいはあろうかという明るい輝きが静かにゆっくりと富士山に向かって移動してきた。点滅しておらず音もしない。間違い無し、ISSだ。今まで何度も見ているが今日のISSは特別明るく見える。


    画角内に姿を現した国際宇宙ステーションISS


    富士山に向かって舞い降りる。


    オリオン座の脇を通過。


    比較明合成したISSの軌跡


    こちらはステライメージを使って恒星基準で比較明合成した画像。レンズ収差で周辺の星が歪んでしまうのが難点。


    別カメラの画像を比較明合成


    そしてこれが赤道儀で追尾した画像を比較明合成したもの。かなり自然に合成出来たと思うが、富士山の輪郭と地上の明かりが流れてしまうのがいまいち。


    富士山に昇るオリオン座と冬の大三角形


    湖面に映るシリウス

 素晴らしい星空とその中を横切って行く国際宇宙ステーションISSを楽しむことが出来た。満足して帰路につく。

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ホザキヤドリギは本当にあるのか? 富士山麓の森  令和3年2月6日

2021年02月08日 | 番外編
 昨年12月下旬、ホザキヤドリギが生育しているという富士山麓の森で見つけたヤドリギの仲間を、何本かの木で撮影して来たのだが、全てがヤドリギだったことが分かった。勉強不足だったことがあるのだが、ヤドリギは常緑性で冬になっても葉が残っているのに対して、ホザキヤドリギは冬になると葉が落ちる落葉樹である。実の付き方などでも区別できるようであるが、高い木の上に生育している植物のうえに他の木の葉が茂っていて視野が悪い条件の中で判別するのはなかなか難しい。最も区別が着き易いのが冬期の落葉している時期である。この時期に葉が付いていないヤドリギの仲間ならば、ホザキヤドリギの可能性がきわめて高いということになる。今度は間違えないように、GPSのデータもしっかりと確認して見に行ってみる。


    冬の乾燥から身を守るためにコケシノブは葉を丸めている。


    ホソバトウゲシバは少しうなだれている。


    ミヤマイタチシダは夏緑性のはずだが、越冬する個体もあるようだ。


    さて、これが昨年12月にホザキヤドリギだと思って撮影したヤドリギ。


    常緑なので冬でも葉が茂っている。


    まだ実も少し残っているようだ。


    GPSに登録してあった木を見上げてみる。ヤドリギと思わしき木の枝の塊が数株付いている。


    望遠で見てみると間違い無くヤドリギの仲間。


    葉が付いていない。冬に落葉するヤドリギの仲間、ホザキヤドリギで間違い無さそうである。


    超望遠で見てみると、葉も実も全て落ちていて何も着いていない。

 どうやらホザキヤドリギと見て間違い無さそうである。周辺の木も探してみたが、これが付いているのはこの木1本のみだった。過去に数回このホザキヤドリギを実が付いた頃に撮影に来ているのだが、その画像はどう見てもヤドリギに見えて仕方が無かった。おそらく木を間違えて別の木に付いたヤドリギを撮影したのではないかと思う。今度はしっかりと付いている木が確認出来たので、しっかりと撮影したいと思う。どんな花が咲くのか、どんな実が成るのか、楽しみである。

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