山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

イヌノフグリ(オオバコ科)

2021年02月13日 | 絶滅危惧種
 畑や道ばた、石垣の間などを好んで生育する越年草(2年草)である。茎は下部で枝分れして地面を這うように広がる。下部の葉は対生し上部は互生し、0.6~1㎝の卵円形で4~8個の鋸歯があり、両面に毛がある。茎の上部の葉の脇に小さな花を1個付け、花冠は淡紅白色で紅紫色の筋が入る。蒴果は先のへこんだ球形で中央がくびれ、毛が生えている。花期は3~4月。オオイヌノフグリに置き換わっており個体数は少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    石垣の間に生えたイヌノフグリ 令和2年3月 北杜市の畑で撮影


    同上 イヌノフグリの花。


    イヌノフグリの蒴果


    令和2年4月 甲府市の民家の石垣で撮影


    同上 小さな花。淡紅紫色で筋が入る。


    蒴果

 ⇒その他の山梨県の絶滅危惧の植物

 ➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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レンゲイワヤナギ(ヤナギ科)

2021年02月13日 | 絶滅危惧種
 本州の北アルプス、八ヶ岳、木曾駒ケ岳、南アルプスの高山帯の岩礫地に生育する雌雄異株の落葉小低木である。花期は7月。茎は葡萄性で地を這って良く分枝する。葉は長さ1.5~4.5㎝の長楕円形ないし広楕円形、表面は無毛だが裏面は粉白色で脈が隆起する。葉の変化が大きい。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-


    レンゲイワヤナギ 平成20年7月 北岳で撮影


    同上 一見木のようには見えないが地面を這う枝がある。

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ホザキヤドリギ(オオバヤドリギ科)

2021年02月13日 | 絶滅危惧種
本州中部から北部に分布し、ナラ類やクリ、ズミなどの大木に寄生する落葉低木である。葉は対生し、葉身は長さ2~3㎝の長楕円形で先端は円い。花は大きさ2.5㎜くらいで黄緑色、花被片は6枚で枝の先端に穂状に付ける。果実は5~6㎜の球形で淡黄色に熟す。花期は6~7月。良く似たヤドリギは常緑性で冬も葉が残ること、花や実は枝先ではなく枝の分かれ目に付くことで区別出来る。

    青々としているホザキヤドリギ 2022年6月 北杜市で撮影

    花を期待したのだが・・・

    既に散った後だった。残念。

    ホザキヤドリギ 平成28年8月 富士山麓で撮影。この頃は撮影技術が未熟だったこと、超望遠レンズを持っていなかったことなどで画像がいまひとつである。

    令和1年10月 同じ木に寄生していたものを撮影。淡黄色の実は枝先にブドウ状に成る。

    令和4年9月 北杜市で撮影。


    落葉する前のまだ青い実がブドウ状にたくさん成っている。

    令和4年11月 北杜市の同じ場所で撮影。落葉して成熟した黄色い実がたくさん成っている。


    ホザキヤドリギの黄色い実。この季節がいちばんホザキヤドリギらしく見える。



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