山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

もうアオイスミレが咲いている 藤垈の滝 大窪いやしの杜公園 令和3年2月23日

2021年02月24日 | 里に咲く花
 セツブンソウとフクジュソウを堪能して下山してきたのは午後3時を少し過ぎた頃だった。日没にはまだ時間はあるがそれほど余裕があるわけでも無い中途半端な時間である。あまり歩かずに花が見られそうな場所を考えて、まだ咲いていない公算が強いがひょっとしたらと期待して藤垈の滝大窪いやしの杜公園のアオイスミレが咲く場所を訪れてみる。


    ミズバショウは葉が出ているが花はまだ全く見えず。


    オオイヌノフグリは咲き始め。


    その花に混じって、大きな紫色の花が咲いている。


    アオイスミレ。もう咲いているのか。


    花弁の形がおかしいと思ったら中に虫が入っていた。

 まだほんの数株であるが、気の早いアオイスミレが咲き出していた。春はもうすぐそこ、忙しくなりそうである。


    ヤチボウズのようなこの草はスゲなのか、それともリュウノヒゲ?


    水際に生えるこっちのスゲは何スゲ?全く分からず、他の渓谷で見てきたものもみんな同じに見える。

 今年から勉強しようとしているカヤツリグサ科、そしてイネ科の植物は図鑑を見てもさっぱり分からず、みんな同じに見えて仕方ない。何が普通に生えていて何が珍しいのかも分からないので、まずは身近に生えているものから見てまわることになるのだろう。シダを始めた時も何が何だかさっぱりだったが、尊敬する師匠に出会えたことでハイペースで見てまわることがことが出来た。それでもまだ見たのは山梨県に生育するシダ全体の7割程度ではないかと思う。これから始めようとしているカヤツリグサ科とイネ科はおそらくシダ以上に苦労することは必至であろう。5月になると穂を出すであろうから、その頃からさらに忙しくなりそうだ。予習しておかなければならない。

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渓谷沿いのセツブンソウほころぶ 令和3年2月23日

2021年02月24日 | 山に咲く花
 10日ほど前に訪問した際はまだ何も出ていなかったセツブンソウだが、晴れた日が続き気温も上がった日があったのでそろそろ咲いている頃だと思う。渓谷の上流にあるフクジュソウの花もそろそろほころんでいるだろう。フクジュソウは陽が当たらないと花を開いてくれない気難しい花なので、少し遅めに出発する。


    渓谷沿いに咲くセツブンソウ


    まだ数が少なく最盛期ではないがそれなりに咲いてくれている。


    セツブンソウの花

 セツブンソウの咲く場所には数人訪問者が居り、話しかけてみると以前からお会いしたいと思っていた山梨県では有名な花の写真家の方だった。別の方は腕章を付けており、どうやら植物の調査に来られていたようである。いろいろと情報を提供していただき、連絡先も教えていただいた。同行して撮影に行く時が必ずあるだろう。

 さらに渓谷を遡上してフクジュソウが咲く場所まで登る。


    道の無いガラガラの沢を登って行く。


    日当たりの良い場所でフクジュソウが花開いている。


    まだ咲き始めたばかりなのか、昨年と比べて個体数は少な目。


    側面から萼片を確認する。花弁とほぼ同じ長さの萼片が付いている。フクジュソウで間違い無さそうだ。


    予定通りの正午ごろに現地に到着したのだが、狭い谷にはまだ十分に陽が射し込んでおらず花が開いていない場所が多い。

 狭い谷は正午だとまだ十分に陽が射し込んでおらず、花を開いていないフクジュソウが多い。あと1時間は待たないと咲かなそうである。ならば、前回は途中までしか見ていないこの渓谷の上部を探索に行ってみよう。この先は少し急峻な谷になる。登れるのかどうか?


    前回は覗き込んだだけで撤退した谷の上部。登れるのかどうか?


    大岩をいくつか巻いて登ると少し傾斜が緩くなってきた。


    途中の大岩にはこんなシダが着生していた。


    ビロードシダ。絶滅危惧種では無いがそれほど見かけるものでも無い。表面に毛が密生している。


    これは古い砂防堤なのか?数ヶ所にこんな石積が造られていた。


    急峻な谷を登り切ると苔が生えた緩やかな谷に変わった。


    そして驚いたのは、こんな谷の中に赤テープが付いていた。


    尾根に登るように赤テープと細い踏み跡がある。登ってみる。


    どうやら向かいに見える尾根に取り付いて山頂に登る道のようだ。ここまでで引き返す。

 標高は900mを越えた。山頂まではまだ標高差300mくらいあるので、1時間以上かかりそうである。そろそろフクジュソウに陽が射している頃であろうから、ここまでで引き返す。ずっとバリアンスルートが続くのかと思っていたが、山頂まで行けそうなルートが確認できたことは収穫である。


    谷間からちらりと見える白根三山


    フクジュソウの近くの岩にもビロードシダが着生していた。


    マクロレンズで覗いてみると、星状毛が生えていた。サボテンを見ているようだ。


    陽が射し込んで花が開いている。


    先日の早川町フクジュソウほどたくさん咲いているわけではないが、渓谷に咲くフクジュソウはまた違う味わいがある。


    渓谷に咲くフクジュソウ、美しい・・・。


    半開きだった花も全開。


    帰り際にもう一度セツブンソウに会って本日は撤退。少し花数が増えたようにも見える。

 セツブンソウもフクジュソウも最盛期にはまだ1週間ほど早かったが、その分新鮮な花を見ることが出来た。谷が登れるのかどうかは少しばかり不安があったのだが登れることも分かった。少しばかり膝が痛くなったが、満足して撤退である。

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