山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

日没迫る朝霧高原を駆け足で散策 令和3年4月11日

2021年04月13日 | 里に咲く花
 忍野の桜が綺麗でゆっくりと散策し過ぎてしまい、時刻は3時になってしまった。混雑が予想される国道を避けて、急いでもうひとつの目的地である朝霧高原に移動する。車を止めて、草原の草をかき分け森の中を通り抜けて最短ルートで目的の花が咲く場所に向かう。この花は日が当たっていないと花を閉じてしまう気難しい花である。


    居ました。小さい黄色い花。


    トウゴクサバノオ。到着したとほぼ同時に陽が陰ってしまい、花は閉じ気味である。


    今年もたくさん咲いてくれている。


    半分閉じかけた花を接写型マクロレンズで撮影。


    昨年以上にたくさん咲いているように見える。


    こんな大株もあったが、時間が遅くて花を開いていないのが残念。


    それでも十分に楽しませていただきました。

 さて、花を見てからまた急いで戻り、もう1ヶ所花を見に行ってみる。


    こちらも時間が遅くなってしまい、花の咲く場所は陰ってしまっている。


    キスミレ。花に露出を合わせると富士山が消えてしまう。


    キスミレが群生する斜面


    今年はいつも以上にたくさん咲いてくれた。


    陽が当たっておらず、色が映えないのが残念。


    残照の時間まで待ってみたが、あまり見栄えの良い写真にはならなかった。

 素晴らしいキスミレの群落で、日中に訪れていれば富士山とのコラボが撮れたかもしれないが、この日の日中は富士山は雲に巻かれていて姿が見えなかった。なかなか良いタイミングでは訪問出来ないものである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忍野八海とその近傍を散策 令和3年4月11日

2021年04月13日 | 里に咲く花
 忍野八海を歩くのは十数年ぶりではないだろうか。人が多いというイメージで近づき難いという感じがあったのだが、その近傍に少し変わった花が咲いたらしい。その場所だけ訪問するのも面白くないので、まだ咲いたところを見たことが無いバイカモなどを見ながら忍野を散策してみることにした。


    桜が満開。人もたくさん。


    有名な撮影スポット。富士山とは逆方向を向いて撮影しているが、この時間は富士山に雲がかかって見えなかった。


    川の流れに漂うバイカモ


    用水路のバイカモ。忍野八海の近傍には結構普通に生えていた。


    庭園の池と高座山


    富士山が見えた。このあたりの木にはヤドリギがたくさん着生していた。


    ヤドリギ


    川沿いを歩いてみる。


    ワサビの花


    ニッコウネコノメソウだと思う。


    ミヤマエンレイソウと湧水


    森の中を歩く。林の向こうに高座山。


    ヒカゲスミレ


    池に抜け出た。


    池のほとりにはオオイトスゲ


    用水路沿いの壁にフッキソウ


    フッキソウの花。山梨県では絶滅危惧種のはずだが、普通に生えている。


    お寺の桜


    こんなところにキランソウが生えている。


    ピンク色のキランソウ

 さて、この日の一番のお目当ての花は黄色い小さな花である。あまり訪れる人も無く、ひっそりと咲いていた。


    見たかったのはこの黄色い小さな花。


    おそらくこれはヒメアマナ。


    黄色くて小さな花だが、花弁は黒富士農園近傍で見たものよりもしっかりしているように見える。


    全体的にかなり小ぶりで葉は細いが、華奢という感じではない。


    しかし、図鑑やネットで見比べる限りではこれはヒメアマナで間違い無さそうである。

 花仲間からかなり詳細に場所を聞いてあったので目的の黄色い小さな花はそれほど苦労することなく出会うことが出来た。おそらくこの花はヒメアマナで間違いない。では黒富士農園近傍やかつて茅ヶ岳で見た黄色い花は何なのか?こちらの花に比べて背丈は1.5~2倍くらい大きく根生葉も大きい。しかし花や花茎は真っすぐに花を支えられないほどに華奢で図鑑で見るキバナノアマナに比べるとかなり弱弱しい感じである。似ているのはエゾヒメアマナであるが、これは生育地が北海道である。答は焦らず、じっくり観察してから考えて行きたいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北杜市のシダを訪れる 令和3年4月10日

2021年04月13日 | シダの仲間
 スミレの観察を終えて下山してきたが、日没にはまだ時間がある。北杜市に生育しているシダ2ヶ所を訪問してみる。


    カタクリがちらほらと咲いていた。


    観察に行ったのはこのシダ。


    石灰岩地を好んで生育するイチョウシダ。


    常緑のシダであるが春を迎えたばかりでまだ元気が無い。


    裏側のソーラスは葉脈に沿って付く。


   2ヶ所目はこのヒロハハナヤスリ。


    先日も様子を見に来ているがまだ胞子穂が十分に伸びていない。


    あと2週間もすればしっかりと胞子穂を伸ばしてくれそうだ。草刈りされなければ良いのだが・・・。


    日当たりの悪い場所の個体は大き目で胞子穂を伸ばしていた。


    他にもいろいろ咲いていた。これはスミレの群生。


    一緒にノジスミレが咲いている。風で揺れてしまった。


    二ホンタンポポ


    その中でも、これは総苞が少し膨らんでいるように見え、シナノタンポポと思われる。


    キランソウ


    キランソウの花


    ジュウニヒトエと思ったが少し背が低い。おそらくジュウニヒトエとキランソウの交雑種、ジュウニキランソウではないかと思われる。


    ピンク色のジュウニキランソウとキランソウ

 スタート時間は遅くなってしまったが、本日も1日たっぷりと春の花やシダを楽しませていただいた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする