goo blog サービス終了のお知らせ 

山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

思親山を周回 令和3年4月2日

2021年04月06日 | 山に咲く花
 甲府市武田通りの桜は散り始め、自宅がある積翠寺の桜も散り始めている。桜の開花とほぼ時期を同じくして咲く思親山や篠井山のカイコバイモももう満開を過ぎている頃なのではないだろうか。先週は篠井山のカイコバイモ探索を行ったが奥山温泉側の正規ルート上では発見できなかった。今回は確実にカイコバイモに出会えるであろう思親山を訪れてみる。


    登山口のマメザクラが満開


    キクザキイチゲはまだ咲き始めたばかりだった。


    カタクリもちらほらと咲いている。


    ナガバノスミレサイシン


    この山に咲くナガバノスミレサイシンはピンク色をしていて、一見アケボノスミレかヒナスミレのように見える。


    カギガタアオイの花がまだ残っている。


    カギガタアオイの葉。根元近くにまだ折れ曲がって展開していない新しい葉が出ている。


    ヒノキ林に差し込む春の日差し。まだ林床には草が生えてきていない。


    山頂到着。途中で一緒になった三重県から来られた方としばし花談義する。


    山頂のマメザクラ。富士山は雲に隠れていて姿が見えない。

 山頂から林道に降りるルートは植林帯の保護ネットが設置されたためにルートが変わり、以前に比べると倒木が多い荒れたルートとなってしまっている。あまり歩く人も居ないようである。


    林の中にヤマシャクヤクが生えていた。蕾が付いている。


    一株だけカイコバイモ。周辺を探したが見つからず。


    林道脇に咲いていたヒメカンスゲ


    たくさん生えている。


    ヤマルリソウ


    ニッコウネコノメソウにも多く出会った。

 さて、目的のカイコバイモは満開から少し痛み始めていた頃だったが、まだ十分に見ることが出来た。


    満開のカイコバイモ


    可愛らしい花


    こちらはまだ蕾


    初めて見る白花にも出会った。三重県から来られた方が発見して教えてくれた。

 思親山のカイコバイモは有名になって多くの観察者が訪れているようで、だいぶ踏み跡が目立つようになってきている。踏み荒らしもあるのだろうが、それ以上に心配なのが下草が減って山肌の乾燥化が目立ってきていることである。他の山でも多く見られている変化であるが、シカの食害と気象の変化により斜面の乾燥化が起こっている。カイコバイモを含めて植物が生育しにくい状態になっており、個体数がだいぶ減ってしまっていて、今後が心配である。


    隠れていた富士山が午後の帰るころになって姿を現した。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武田健康の森のスミレとスゲを散策 令和3年3月28日

2021年04月06日 | 里に咲く花
 思っていたほど天候は崩れず、お昼を過ぎてもまだ雨は降って来ない。ならばもう1ヶ所立ち寄ってみよう。北杜市のスミレ街道ではもうゲンジスミレが咲いているそうなので、武田健康の森のゲンジスミレも咲いているか、あるいはもう遅いかも知れない。他のスミレも咲き出している頃だろうから、雨の様子を見ながら傘を持って散策に行ってみる。その前に、移動の途中で道路脇に咲いていた白い花が目に付いたので車を止めて見に行ってみると、なんとハヤザキヒョウタンボクだった。こんな道路脇に咲いているとは驚きである。


    道路脇に咲いていた白い花


    近付いて見てみればハヤザキヒョウタンボクだった。


    こんな道路脇の目立つところに生えているとは驚きである。


    嬉しい出会いだったハヤザキヒョウタンボク

 さて、武田健康の森に到着。少しだけ雨が降ってきたので傘を持って行くが、ほとんど使うことは無かった。


    桜が満開。空はどんより曇り空で時々小雨がパラつく。


    アカネスミレが咲いていた。ここのアカネは大型のものが多い。


    お目当てのゲンジスミレは残念ながらもう終わっていた。葉は多く見かけるが花がほとんど付いていない。


    咲き始めのイカリソウ


    こちらも咲き始めのジュウニヒトエ


    二ホンタンポポだが・・・


    おそらくシナノタンポポと思われる。


    コブシの花が満開で、山肌を白く彩っている。


    シナノレンギョウ。おそらく植栽のものが増えたもの。


    スゲの仲間も見て廻る。普通に生えていてあまりまともに見たことは無かったが、これはタガネソウだろう。


    ナキリスゲはこの界隈の山にはたくさん生えている。


    これも普通に見かけるヒカゲスゲ


    鱗片が茶褐色で全体的に茶色っぽく見える。


    こちらも普通に見かける。全体的に黄緑色のケスゲ。


    先端部が雄小穂でその下に3つくらい雌小穂が付く。雌小穂には長い苞葉が付いている。葉には全体的に毛が密生するのですぐに分かる。


    ケスゲの花(雄小穂の葯)


    これは初見のスゲ。葉がやや幅広で雄小穂、雌小穂とも先端部に寄って付く。


    先端部の雄小穂が大きくて目立つ。雌小穂には苞葉があり、鱗片は細くて長く、棘状に見える。これはアオスゲであろう。


    茎の根元の部分は緑色である。


    あちらこちらで見かけているがいまひとつ正体不明なのがこのスゲ。


    雄・雌小穂とも先端部に寄って付く。雄小穂はあまり大きく無い。雌小穂は長い苞葉があり鱗片は細くて長め。


    根元の部分の鞘は赤紫色。おそらくイトスゲではないかと思うが、もう少し経過を見てから判別したいと思う。

 スゲの仲間は未だにどれを見ても同じに見えるが、普通に見かけるスゲはそれほど多くは無く、それなりに特徴が分かって来て少し見慣れてきたように思う。準備体操はまだ不十分ではあるが、珍しいスゲの探索にもそろそろ出かけてみようかとも思っている。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする