山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

春の武田の杜遊歩道散策 まぎらわしい花たち  令和4年4月27日

2022年05月01日 | 山に咲く花
 春に一斉に咲き出すキク科の黄色い花たちは種類が多くて似たような花を咲かせるものが多く、調べてもすぐに忘れてしまう。復習の意味を含めて、今回見てきた花たちをまとめておきたいと思う。


    形は小さいがハナニガナ。ニガナと良く似ている。


    ニガナは普通5個の小花(花弁が5枚に見える)だが、ハナニガナは7~11個の小花から成り、ニガナに比べて賑やかに見える。


    オニタビラコ。これは小型でもっと大きくなる。根生葉がロゼット状になるのが特徴で、田畑や遊歩道に普通に生えている。


    オニタビラコの花。多数付く。


    ヤブタビラコ。花を見るとオニタビラコに良く似ているが、こちらは葉がロゼット状には付かない。


    ジシバリ。固まって群生している。


    ジシバリの花


    まだ咲き始めのコウゾリナ。意外と見かけないかも知れない。


    普通に見かけるツクバネウツギ


    ツクバネウツギの花


    プロペラ状に付く萼片は5枚で、ほぼ同じ大きさ。


    探してみると、ちょっと違う花が見つかった。これはオオツクバネウツギ。萼片が4枚に見える。


    花が散った後の萼片。5枚の萼片のうちの1枚がかなり小さいか、無いものもあり、萼片4枚に見える。花はさほど大きいわけではない。

 図鑑を見ながらの同定なので間違っていることを書いているかも知れないのでそのつもりでご覧いただきたい。ジシバリか、オオジシバリか? タビラコかヤブタビラコか? など、未だ釈然としないところがある。

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春の武田の杜遊歩道を散策  令和4年4月27日

2022年05月01日 | 渓谷
 前日の午後から降り始めた雨は午前中には上がった。夕方から講習会が入っているがそれまでは時間がとれる。3月にエビネの葉を確認している場所が気になっていたので、咲いたかどうか見に行ってみることにする。


    ジャケツイバラが咲き始めていた。


    ホタルカズラ。以前は群落を形成していたが、ずいぶんと少なくなってしまった。


    イチリンソウの群落。これもだいぶ減ってしまっているが、今年も咲いてくれていた。


    やや大き目の花を咲かせるイチリンソウ。もう終盤だった。


    ウツギは満開。少し散り始めている。


    ウツギの花


    オトコヨウゾメはたくさん咲いていた。ガマズミはあまり見かけず、もう散っていた。


    ヤマツツジは満開


    樹林の中にカタクリの群落があった。既に種になっていたが、結構咲いたようである。


    キランソウが満開


    ジュウニヒトエはもう散り始めていた。


    咲き始めのフデリンドウの大株


    ヤマザトマムシグサと思われる。仏炎苞に黒緑色の光沢がある。


    一株だけ見つけたこのテンナンショウ。葉軸が1本で仏炎苞が低い位置に付いている。


    形態的にはヒロハテンナンショウと思われるが、一株しか無いので判定は保留にしておこう。


    ウラシマソウはだいぶ数を減らしている。これは倒れてしまっていた個体。


    沢沿いには立派な個体があった。


    新緑のイワデンダ


    真新しいクマワラビ


    クマワラビの胞子嚢は先端部に寄って付く。胞子が付いている部分は羽片がやや小さめである。


    鱗片は茶色~薄茶色。


    良く似ているがこちらはオクマワラビ


    オクマワラビの胞子嚢は上部から中間部あたりに付く。胞子を付けた羽片の大きさは変わらない。


    鱗片はこげ茶色。シダも見直しながら歩いて頭をアップデートしておかないと、あっという間に忘れてしまう。


    問題のエビネ。やっと数株だけ復活して咲いてくれた。


    1株だけだが、ピンク色のエビネも咲いていた。

 かつては20株くらいの大株が2つ、ピンクと白が並んで咲いていたのだが、大規模な盗掘に遭って無くなってしまった。小さな葉が数枚残っていて、5年がかりくらいでようやくここまで復活してくれた。なんとかまたたくさん咲くところまで復活してくれればと願っている。

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