山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲斐百名山 釈迦ヶ岳を散策  令和4年5月1日

2022年05月05日 | 甲斐百山
 午後からまたしても雨の予報である。空は暗い雲で覆われていて山に登る気にはならない。この日は身延町の谷の奥にある自然記念物に指定されているヨコグラノキの下見に行ってみることにした。渓谷沿いに林道が走っており、上流部で左右に分かれている。右に進む林道はいかにも悪路だったので左に進んでみると、集落を過ぎたあたりから急に道が悪くなり落石で石が転がっているような場所もあった。沢沿いに自然記念物の案内板のようなものは見当たらず、こちら側では無いようである。さらに先に進むとまともな道に出た。その先は山を越えて精進湖線に抜け出るようだが通行止めになっていた。GPSを取り出して位置を確認すると、もう釈迦ヶ岳の山頂がすぐそこにあるようである。標高差を見ても300mほどしか無い。空模様はいまいちだが、折角ここまで来たのだから雨に降られるのを覚悟でちょっと登ってみよう。


    通行止めのゲートから車道を10分ほど歩き、ここから尾根に登る。


    ゲンジスミレの葉


    ヒゴスミレの葉。スミレはもう終わっているようだ。


    たぶんナガホナツノハナワラビ


    薄暗い植林帯の下を進む


    尾根の看板に出た。ここから右に進んで尾根筋を登る。


    ちょっと急な登り


    ミヤマエンレイソウが咲いていた。


    林道に出た。先ほどの林道をそのまま進んでもここに出るようだが、かなり遠回りになる。ハシゴを登る。


    その先はなだらかな尾根道が続く。思っていたよりも良い道が付いていた。


    釈迦ヶ岳と三方分山の分岐。このあたりで雨が降り出してしまいカッパを着る。


    間もなく釈迦ヶ岳に到着(芦川の釈迦ヶ岳ではないのでご注意)。


    その隣のピークに釈迦屋敷跡というのがあるので立ち寄ってみた。


    途中で見た桜の木。


    葉が茶色く花が小ぶり。これはヤマザクラであろう。


    このあたりはウリハダカエデが多い。


    ウリハダカエデの葉。三つ手のように見える。


    これだけ群生していると圧巻である。


    咲き残りのキブシであろう。葉が大きくなるとだいぶ感じが違う。


    変形ハート形の葉


    ボダイジュの仲間ではないかと思うのだが正体が分からない。


    ハウチワカエデの木


    真っ赤な花を付けていた。ひとつの花序に雄花と両性花が混じり、ウサギの耳のような形をしているのが両性花であろう。


    もうすぐ咲きそうなズミの花


    蕾の時は赤っぽく見えるが咲くと真っ白な花を付ける。

 帰りには本降り直前くらいの雨に見舞われたが、あまり長時間は降らなかった。花は少なかったが他にもたくさんの樹木を見てきた。普通に生えているものがほとんどだが、それでも樹木の名前は調べても分からないものばかりである。たくさん見て回れば、そのうち正体が分かって来ると思う。


    帰りの林道脇に咲いていたベニバナニシキウツギ


    霧に咲くベニバナニシキウツギ。今が真っ盛りであろう。


    これはミズキか?もうすぐ咲きそう。


    たぶんオニグルミの花

 ヨコグラノキはまた別の日に探索に出かけてみたいと思う。図鑑を見ても花を見てもこの木を見分けるのは難しそうで、秋に成る赤い実を確認しないと確定するのは難しいかも知れない。

コメント
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