山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

マツグミはまだ蕾 甲府市八王子山  令和4年7月11日

2022年07月14日 | 山に咲く花
 オオバノトンボソウを観察してそのまま八王子山まで登ろうと思っていたのだが、暑すぎてとてもそんな気にはなれず、戻って車で移動することにした。しばし車内でクーラーを浴びて汗を引かせ、水分を十分に補給してから出発である。


    リョウブの木。花が咲いている。


    リョウブの花


    総状花序をだし、雄しべと雌しべは花冠から外に出る。


    大株のマツグミ


    さらに大株のマツグミ


    枯れかけたアカマツの木に寄生しているマツグミは元気が無い。


    手が届く位置に寄生した至近距離のマツグミ


    枝を見てみると花はまだ蕾である。


    枝先では無くて少し下に花が付く。まだ赤くなっておらず、咲くのは2週間以上先になりそうである。


    うっすらと富士山が見えてきた。


    この株は富士山と一緒に撮影が可能である。


    こちらは南アルプスが背景になる。


    山百合の芳香が漂っていた。

 マツグミはまだ固い蕾で咲くのは2週間以上先になりそうである。富士山と一緒に撮影出来そうな株もいくつか発見出来た。天気が良くて富士山と南アルプスが見える日に再訪できればと思う。

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オオバノトンボソウはまだ早かった  令和4年7月11日

2022年07月14日 | 山に咲く花
 甲府市湯村山の近傍に生育しているオオバノトンボソウであるが、個体数が少ないうえに鹿の食害が酷く、まともに花が咲くのはほんの数株である。そろそろ咲いている頃ではないかと思うので訪れてみる。まずはハシゴシダを中心としたシダを観察してみるが、暑すぎて現地に到着する前に汗だく、ヘロヘロである。


    ベニシダはどこにでも普通に生えている。


    オクマワラビは細長い。根元付近の鱗片は黒っぽい。


    クマワラビは少し横幅が広い。先端部の胞子を付ける葉がはっきりと分かれる。鱗片は茶色い。


    さて、問題のハシゴシダと思わしきシダである。触感が柔らかい。


    最下羽片の付け根の部分の上向き小羽片が大きいのが特徴であるのだが・・・


    大きく無い個体も混じっており、ヤワラシダとの区別が未だ釈然としていない。


    小さなソーラスを小羽片やや辺縁寄りに付ける。


    たぶんこれがヤワラシダと思わしき個体。最下羽片は根元に近付くにつれて小さくなる。


    ジャノヒゲの花が咲いていた。


    アキノタムラソウであろう。


    結実したエビネ。このあたりに昨年は大き目のオオバノトンボソウが生えていたはずだが今年は見当たらない。


    ところどころで葉を見かけるが花を付けている株はなかなか見つからない。


    藪蚊に追われながらやっと見つけた一株はまだ蕾だった。


    咲くのはまだ1~2週間先であろう。


    オオヤマサギソウと違って葉の先端部は尖っている。


    他の場所でも葉は何枚か見つけたが花を付けている株は見当たらなかった。

 エビネの咲く時期にオオバノトンボソウの穂が出ているのは時々見かけるが、花が咲くまで至るのはごくわずかである。おそらく鹿の食害によるものと思うのだが、ひょっとしたら盗掘もあるのかも知れない。絶滅危惧種では無いが稀少な植物であることは間違いない。

コメント (1)
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