山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ヒメカラマツ (キンポウゲ科)

2022年07月29日 | キンポウゲ科
 高山帯の草地に生育する多年草である。草丈は花茎を含め 8 ~ 20㎝くらいでカラマツソウの仲間としては小型である。根生葉は多数束生して柄があり、 2 ~ 3 回 3 出複葉である。茎には 1 ~ 2 枚の葉を付ける。花は黄緑色で1枝に総状に10個くらい付く。花に花弁はなく、萼片は4枚あるが早期に落下する。雄しべは赤紫の花糸でぶら下がり、約10個付く。果実はやや扁平な紡錘形で 4 〜 6 個つく。花期は 7 ~ 8 月。山梨県では南アルプスと八ヶ岳で生育が確認されており、個体数は少ない。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA類(CR) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA類(CR) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ヒメカラマツ 2022年7月 北岳で撮影


    想定していたよりも小さな花だった。


    花には花弁は無く、4枚の萼片が付いているが早期に落下してしまう。黄色く垂れ下がっているのは葯で、細い花糸でぶら下がる。


    根生葉は2~3回3出複葉で、花の根元近くに多数が束生する。

 ➡山梨県の絶滅危惧のキンポウゲ科植物一覧に戻る

 ⇒山梨県2018年版レッドリストの植物

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オオバノトンボソウとマツグミ  令和4年7月25日

2022年07月29日 | 山に咲く花
 本日も暑くてあまり歩く気にはなれない。2週間ほど前にも見に行っているオオバノトンボソウが咲いている頃であろうから最短距離で見に行ってみる。


    全開の散策で発見したオオバノトンボソウ。食害を受けずに無事に咲いてくれていた。


    すらりと延びた長い尾は先端部が緩く下向きに曲がっている。


    トンボの眼と顔。側萼片は横に開き、後ろ向きに反り返っている。


    根生葉の先端部は尖っている。


    たぶんこれもオオバノトンボソウだと思うが、踏まれたのか倒れており、花はもう終わっていた。

 周囲をそれなりに探してみたが、咲いていたのはこの1株のみで、幼弱な葉もあまり見当たらない。笹が茂ったことと山肌が乾燥化しつつあることによる環境の変化による個体数減少と思われる。

 さて、もう1ヶ所、あまり歩かなくて済む場所にマツグミを見に行ってみる。


    マツグミの寄生している木。これはモミの大木であろう。


    背景に富士山が見えるのだが、マツグミとのポジションは微妙に合わない。


    マツグミと富士山


    トリーミング画像。赤いマツグミの花が咲いている。


    赤いマツグミの花と背景の富士山を一緒に撮るのはなかなか難しい。

 そろそろ八王子山のマツグミも咲いている頃であろう。天候を見ながら、富士山が見える日を狙って近日見に行ってみたいと思う。

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