偶然の平日休みがとれた7月11日水曜日、相棒の植田さんとともに桜平から硫黄岳・横岳を歩いた。植田さんは7月に入ってから既に杣添尾根から2度横岳に登っており、ウルップソウをはじめとする花が咲き誇る横岳尾根が相当お気に入りのようだ。横岳直登で最も早い杣添尾根を行くつもりだっただったが、3度目では申し訳無いので桜平からの硫黄岳経由でのルートをゆくことにする。午後からは天候が崩れる予報なので、少し早目の朝4時半に甲府を出発する。
週末は大混雑して車を止めるのが大変な桜平だが、平日は至って静かだ。6時半、桜平を出発。オーレン小屋までは林道を2時間ほど歩くが、道端の土手や林、草むらを探しながら行くといろいろ咲いている。オサバグサはたくさんあるが既に終焉、今年は背丈が低くて小さな株ばかりだ。そのほかにキバナノコマノツメやシロバナノヘビイチゴ、さらにイチヨウランやキソチドリなども見つけることができた。
イチヨウラン 林道脇で発見。結構ありました。
キソチドリ(だと思う) これもちらほら。
オサバグサ これはたくさんありますが、今年は背丈が小さくもう終わりかけていました。
途中で140人連れの中学生2組と遭遇した。1組は長野県茅野市からやって来た中学生、もう1組は佐久市から来た中学生だ。長野県では学校をあげてのこのような登山の取り組みをしているところが多いようで、さらに下山する時にこの日夏沢ヒュッテに宿泊するという小淵沢町から来た中学生の団体に出会った。感心なことである。桜平まではバスが入れないので、バスの入れる広い道までさらに2時間歩くと言っていた。
花探しと撮影に時間を費やし、夏沢峠には9時15分に到着した。風は強かったが青空が広がった。この先は森林限界を超えてハイマツの広がる斜面となる。イワカガミやイワウメはもうほとんど終わってしまっていたが、代わりに色鮮やかなミヤマシオガマが咲いていた。偶然にも、ムシトリスミレを3輪見つけることができた。10時50分、硫黄岳山頂に到着。青空が広がったが、かなりの強風が吹き付ける。硫黄岳山荘まで下りてそこで昼食をとる。
ミヤマシオガマと硫黄岳
同上
ムシトリスミレ発見
硫黄岳噴火下降
硫黄岳山頂。青空が広がったが風が強い。
八ヶ岳 硫黄岳山頂から。
強風だが空は晴れている。ここで帰ることも考えたのだが、ウルップソウが主に咲いているのは横岳の稜線だ。硫黄岳山荘周辺にもあるにはあるが、数は少ない。天候はまだ持ちそうなので行ってみることにした。途中のザレ場にはコマクサがたくさん葉を出しているが、花はまだ咲き始めたばかりでほとんどが蕾だ。その中にヤツガタケキスミレや白花のコマクサが混じっていた。
コマクサは咲き始め。
コマクサ(白花)と硫黄岳
コマクサ
ヤツガタケキスミレ
強風に煽られながらも12時50分、硫黄岳山頂に到着した。その手前には新鮮なウルップソウが咲いていたが、数年前に来た時に比べると半分くらいしか数が無い。その先の杣添尾根分岐の手前にもかつてはたくさんあったのに、今年はだいぶ少ない。念入りに探してみると、咲き残っていたツクモグサを2株見つけることができた。
ウルップソウ
ウルップソウと硫黄岳
咲き残っていたツクモグサ
綿毛のツクモグサ
横岳稜線のお花畑
チョウノスケソウと赤岳
午後1時半ごろまで横岳稜線のお花畑を楽しみ、折り返して下山し始める。相変わらずの風だが、さらに雲が増えてきた。赤岳は半分雲で隠れている。そして硫黄岳山荘への下りのところで、遂に硫黄岳山頂に雲がかかり始める。あっという間に雲は下がり始め、硫黄岳への登りの頃には既に真っ白な霧の中に入ってしまい、視界が悪くなる。大きなケルンは1つ先まで見えるものの、2つ目までは見えない。見失わないように山頂を目指し、午後2時40分、硫黄岳山頂に到着した。さらに天候が崩れそうだったので、ここは休憩せずに夏沢峠まで下りた。
雲が巻き始めた硫黄岳山頂
夏沢峠で休んでいるとポツポツと雨が降り出す。途中でカッパを上半身だけ着たが、さほどひどい雨にはならず、林道をひたすら歩いて午後5時、桜平に到着した。今年は他の花と同様にウルップソウもあまりたくさんは咲いてくれなかった。コマクサもたくさん葉が出てはいるが花付きはいまひとつのように思う。
週末は大混雑して車を止めるのが大変な桜平だが、平日は至って静かだ。6時半、桜平を出発。オーレン小屋までは林道を2時間ほど歩くが、道端の土手や林、草むらを探しながら行くといろいろ咲いている。オサバグサはたくさんあるが既に終焉、今年は背丈が低くて小さな株ばかりだ。そのほかにキバナノコマノツメやシロバナノヘビイチゴ、さらにイチヨウランやキソチドリなども見つけることができた。
イチヨウラン 林道脇で発見。結構ありました。
キソチドリ(だと思う) これもちらほら。
オサバグサ これはたくさんありますが、今年は背丈が小さくもう終わりかけていました。
途中で140人連れの中学生2組と遭遇した。1組は長野県茅野市からやって来た中学生、もう1組は佐久市から来た中学生だ。長野県では学校をあげてのこのような登山の取り組みをしているところが多いようで、さらに下山する時にこの日夏沢ヒュッテに宿泊するという小淵沢町から来た中学生の団体に出会った。感心なことである。桜平まではバスが入れないので、バスの入れる広い道までさらに2時間歩くと言っていた。
花探しと撮影に時間を費やし、夏沢峠には9時15分に到着した。風は強かったが青空が広がった。この先は森林限界を超えてハイマツの広がる斜面となる。イワカガミやイワウメはもうほとんど終わってしまっていたが、代わりに色鮮やかなミヤマシオガマが咲いていた。偶然にも、ムシトリスミレを3輪見つけることができた。10時50分、硫黄岳山頂に到着。青空が広がったが、かなりの強風が吹き付ける。硫黄岳山荘まで下りてそこで昼食をとる。
ミヤマシオガマと硫黄岳
同上
ムシトリスミレ発見
硫黄岳噴火下降
硫黄岳山頂。青空が広がったが風が強い。
八ヶ岳 硫黄岳山頂から。
強風だが空は晴れている。ここで帰ることも考えたのだが、ウルップソウが主に咲いているのは横岳の稜線だ。硫黄岳山荘周辺にもあるにはあるが、数は少ない。天候はまだ持ちそうなので行ってみることにした。途中のザレ場にはコマクサがたくさん葉を出しているが、花はまだ咲き始めたばかりでほとんどが蕾だ。その中にヤツガタケキスミレや白花のコマクサが混じっていた。
コマクサは咲き始め。
コマクサ(白花)と硫黄岳
コマクサ
ヤツガタケキスミレ
強風に煽られながらも12時50分、硫黄岳山頂に到着した。その手前には新鮮なウルップソウが咲いていたが、数年前に来た時に比べると半分くらいしか数が無い。その先の杣添尾根分岐の手前にもかつてはたくさんあったのに、今年はだいぶ少ない。念入りに探してみると、咲き残っていたツクモグサを2株見つけることができた。
ウルップソウ
ウルップソウと硫黄岳
咲き残っていたツクモグサ
綿毛のツクモグサ
横岳稜線のお花畑
チョウノスケソウと赤岳
午後1時半ごろまで横岳稜線のお花畑を楽しみ、折り返して下山し始める。相変わらずの風だが、さらに雲が増えてきた。赤岳は半分雲で隠れている。そして硫黄岳山荘への下りのところで、遂に硫黄岳山頂に雲がかかり始める。あっという間に雲は下がり始め、硫黄岳への登りの頃には既に真っ白な霧の中に入ってしまい、視界が悪くなる。大きなケルンは1つ先まで見えるものの、2つ目までは見えない。見失わないように山頂を目指し、午後2時40分、硫黄岳山頂に到着した。さらに天候が崩れそうだったので、ここは休憩せずに夏沢峠まで下りた。
雲が巻き始めた硫黄岳山頂
夏沢峠で休んでいるとポツポツと雨が降り出す。途中でカッパを上半身だけ着たが、さほどひどい雨にはならず、林道をひたすら歩いて午後5時、桜平に到着した。今年は他の花と同様にウルップソウもあまりたくさんは咲いてくれなかった。コマクサもたくさん葉が出てはいるが花付きはいまひとつのように思う。
私が登った時も天気に恵まれましたが、花は殆ど記憶がありません。
ウルップソウ、大雪山の小泉岳から緑岳にかけての稜線上に沢山咲いています。
花の種類も多くて、ここはぜひヨッシーさんにお薦めしたいコースです。
私のブログにリンクしている「ブログるrevival」に、その小泉岳から緑岳のお花の写真が載っていました。ウルップソウなどの写真が素晴らしいです。
http://slowdolce.seesaa.net/article/279968339.html