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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

2発目の割れるダイヤモンド富士は失敗 竜ヶ岳  平成28年12月10日

2016年12月13日 | 番外編
 先週は竜ヶ岳山頂から100mほど手前から白山岳で3つに割れるダイヤモンド富士の撮影に成功したが、太陽の位置が動くのは早いもので、白山岳のダイヤはもう中腹の東屋休憩所よりも手前の場所まで位置が移動している。今回狙うのは白山岳では無く、その右側に突出した岩、雷岩で割れるダイヤモンド富士だ。カシミール3Dで太陽軌道を計算してGPSに転送し、いざ出陣!場所はちょうど東屋あたり、時間は7時40分ごろなので急いで出発する必要は無く、そろそろ明るくなってきた6時15分に本栖湖のキャンプ場を出発する。


    休憩ベンチ手前の登りは結構急で辛い。このあたりでもはやヘッドライトは不要になる。


    休憩ベンチの展望地から見る富士山。今日も快晴。


    目的地の東屋展望地に到着。

 1時間10分ほどで東屋休憩所に到着。先客がおり、既に三脚が3本立てられていたが、話を聞くとどうやら割れるダイヤモンド狙いというわけでは無いようだ。座標点をGPSで確認し、正確に1本目の三脚を立てて600㎜レンズとカメラをセット、その1.5m左にもう1本、200㎜望遠レンズをセットしてダイヤを待つ。


    600㎜レンズで捉えた白山岳(左側)と雷岩(中央)。


    雷岩の真後ろが光り出した。これで良いはずだが・・・!?


    光が現われた。しかし若干右から出た。


    こちらが200㎜レンズ。後ろに現れた霞が輝いて、既に割れているように見える。


    光が現われたが・・・やはり若干右。左側も少し光っているように見える。


    ここまで光が現われると、やはり完全に右から現れている。


    完全に右から現れた。


    残念。


    普通のダイヤモンド富士。


    昔はこれが撮影出来ただけでも十分に満足だったが、今ではこれでは全く普通で面白く無い。

 今回の失敗は座標点の計算位置が間違ったわけでは無くて、雷岩の設定ポイントの誤りである。雷岩の位置はカシミール3Dでは岩が小さいために地図上に示されていない。さらに航空写真で確認したがやはり位置がわからず、自分で撮影した写真とカシミール3Dで計算した富士山の形を照らし合わせて割り出した位置にポイントを設定して太陽軌道を割り出している。その設定した雷岩の位置が5~10mほど右にずれていたために割れなかったと思われる。既に雷岩のポイントをカシミール3Dで地図上で修正したので、次に狙う時はおそらくうまく行くのではないかと思っている。他にも、もちろん剣ヶ峰で割れるダイヤやティアラも狙っており、今シーズンはしつこく竜ヶ岳に通うことになりそうである。


    残念。また挑戦!    
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富士山撮影地の下見に出かける 増穂町界隈  平成28年12月4日

2016年12月07日 | 番外編
 昨日は竜ヶ岳に登って白山岳で割れる三ツ星ダイヤモンド富士の撮影に成功したが、さらに距離を離して増穂町界隈まで行くと富士山に対して太陽の大きさが大きくなり、理論的には割れるダイヤモンド富士は撮影し易くなるはずだ。実際に増穂町から白山岳で3つに割れるダイヤモンド富士の撮影に成功した人がおり、写真を拝見したことがある。過去に1度か2度その界隈を訪れたことがあるが、7~8年昔のことでほとんど覚えていないうえに、写真が残っていないということは富士山が出ていなかったのであろう。割れるダイヤモンド富士を撮影するには撮影場所の正確なGPS座標があったほうが圧倒的に有利である。撮影地の下見とGPSログ記録のために現地を訪れてみた。

 まず向かったのは増穂町の高下集落である。ここは正月にダイヤモンド富士になることが有名で、「日出ずる里農村公園」という東屋の立つ小さな公園があり、年末年始はこのダイヤモンド富士を見ようという人でごったがえすため、とても近付けない場所である。しかし年末のまだ早い時期で、かつ白山岳の角から昇るダイヤを狙うのであれば、おそらく場所を確保できるであろうと目論んでいる。


    増穂町高下から見る景色。


    高下から見る富士山。年末年始はダイヤモンド富士のお客様で大渋滞が起こる。


    日出ずる里農村公園の高村光太郎記念碑。


    柿の木と富士山。この場所だと12月17日の7時21分ごろに白山岳から朝日が昇るはずだが・・・。ちょっとネタばらし。


    200㎜望遠レンズで捉えた高下の富士山。


    白山岳は突起が2つ出ているのが見え、太陽軌道が合えば3つか4つに割ることが可能だろう。


    剣ヶ峰も中央寄りの突起が明瞭で2つに割るのはさほど難しくないと思われるが、剣ヶ峰左側の凹凸は竜ヶ岳ほど明瞭では無く、多重分割は難しいように思う。

 1時間ほど下見してログを記録し、また地元の方からダイヤモンド富士の様子やその先の林道情報などを聞き、さらに上に行く林道を進んでみた。


    高下から十谷に向かう林道を右折して進み、さらに集落に出たところで左折すると公園があった。ここを訪れるのは2度目。


    展望地があったはずなので行ってみると、立派な東屋が立っていた。その下にはログハウスが立っていたが、あまり使われている様子は無かった。


    展望東屋はベンチが設置されている。


    東屋から見る富士山。なかなかの眺望だが、残念ながらここからはダイヤモンド富士にはならない。

 さらにその先の林道を進む。高下の上に抜群に眺望が良い場所があると複数の方から情報をいただき、この林道も一度見に来たことがあるが、写真が残っていないところを見るとやはり富士山が見えなかったのであろう。途中から左に下りる細い林道を下りたところ、とんでもない悪路で生きた心地がしなかったのを良く覚えている。


    ここが高下の上にあるという富士山展望地。標高は1,100m近い。


    レンズ雲が出た。


    林道展望地の右端から見る富士山。


    林道ゲートに突き当たる。死ぬかと思った悪路はこの左手の林道では無かったと思うが・・・怖いのでここから引き返す。


    ゲートの先に伐採地があり登ってみると・・・


    保護ネットに囲まれていて中には入れなかった。


    ネットから離れれば富士山は撮影出来るが・・・そこまでしなくとも良いのでは?いずれまたもっと上のほうまで登ってみよう。

 林道沿いは何ヶ所か富士山の眺望が得られるものの、最初の場所の展望地以外は林の中の隙間から垣間見る富士山であまり良い眺望とは言えなかった。

 林道を戻って、今度は平林集落に至る林道を走ってみた。悪路かと思いきや、以外にもこの林道は全面舗装だった。途中には富士山の大展望台あり、さらには赤石温泉ありと、なかなか楽しめる林道だった。しかし、この林道沿いもダイヤモンド富士にはならない。


    平林に至る林道沿いにこんな展望台があったとは知らなかった。


    かなりのカメラマンが来ても十分な広さがある。


    展望台から見る富士山。なかなかの眺望。


    赤石温泉


    その近くの富士見台展望地


    平林の集落と富士山

 さて、展望地のデータ収集は完了。そして良さそうな日をカシミール3Dで計算してみると・・・年内中はどの場所も良い日はほとんど平日ばかり。さあ、どうしましょうか??
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白山岳で割れるダイヤモンド富士 竜ヶ岳  平成28年12月3日

2016年12月03日 | 山梨百名山
 昨シーズンの冬に朝霧高原で再三チャレンジしてきた割れるダイヤモンド富士だが、満足に割れたものは2回くらいしか無かったが、かなりの良い感触をつかめるまでに至っていた。カシミール3Dのソフトをインターネットから取り込んで新しいバージョンに更新してからは、太陽の出る位置がより正確に割り出せるようになり、さらにガーミンGPSとの座標交換の手法もわかり、あとは実際の写真とのずれがどの程度あるのかを確認すれば良い状態までたどり着いていた。朝霧高原で試し撮りの予定を立てていたが、朝起きられなかったり、精進湖まで行って雲が多くて引き返したり、早朝に会議が入ったりと様々な事情があって試し撮りを行えないうちに、もう竜ヶ岳のダイヤモンド富士の季節を迎えてしまった。

 竜ヶ岳のダイヤモンド富士は山頂まで行くともう白山岳よりも内側でダイヤモンドになる。剣ヶ峰から昇るダイヤモンド富士は冬至の頃になっても残念ながら山頂からでも撮ることは出来ず、端足峠側の笹薮の中から撮ることになる。今回狙うのはダイヤモンドのいちばん外側、白山岳から昇るダイヤモンドである。白山岳は山頂こそなだらかな隆起に見えて割ることは出来ないが、白山岳の右側に突き出ている尖った岩がある。この岩の角で割ることが可能である。カシミールで再三シュミレーションし、座標を3ヶ所GPSに登録しておいていざ出陣!だが、起きた時間が朝の3時50分、山頂まで2時間はかかるので、ダイヤモンドの時間が7時20分ごろで5時から歩き出さないと間に合わない。コンビニに立ち寄る時間を入れると4時に甲府を出発してももはやギリギリの時間になってしまった。そして本栖湖キャンプ場に5時到着、5時15分に出発するが果たして間に合うのか?休憩無しで中間点の東屋まで1時間5分でたどり着いた。ここで三脚とカメラをセットし、いつでも撮影開始できるように担いで登る。


    中腹の東屋から見る朝富士。精進湖や本栖湖の湖畔は霧が巻いていたが、昇って来ると雲ひとつない好天となった。


    竜ヶ岳上部の斜面で御坂山塊に朝日が射し出したのが見えてきた。現地まであと少し、急がねば!

 休憩したのは東屋で三脚をセットした時間だけであとはひたすらに歩き、7時10分に撮影現地に到着した。本日の撮影地は山頂から100mほど手前の笹薮の中。登山道からでも富士山の山頂は見えるが笹が邪魔していまいちなので、笹薮の中に踏み込んで良さそうな場所を探し、GPSとにらめっこしながら座標点と軌道が一致する場所の真上にまず1本目の三脚をセット、こちらにはボーグ300㎜に2倍のエクステンダーを装着し、600㎜の焦点距離で白山岳を狙う。さらにもう1本はそこから左に2mほど離して設置する。白山岳のダイヤが7時22分と記憶していたので7時20分から1台のカメラはタイマーリモートコントローラーで1秒インターバルで撮影を開始、もう1台はシャッター手押しの連写モードでひたすら切り続けるが・・・なかなか太陽が昇ってこない。5分ほどが経過して先にシャッターを切り始めたカメラはそろそろメモリーカードがいっぱいになってしまいそうだ。急いでメモリーカードを交換して再びシャッターを切り始めると、その数秒後から剣ヶ峰に太陽が昇って来た。あと数秒遅れたら危うかった。


    600㎜レンズの試し撮り。この構図で最初は構えていたのだが・・・


    もうすぐ陽が出そうだが、ここでメモリーカードがいっぱいになり、あわてて交換する。


    カード交換の際に若干位置がずれてしまい、この構図になってしまっていたが、もう修正している余裕は無かった。


    来た!!白山岳の岩の右側が光っている。



    こちらが200㎜レンズに光が現われたところ。まずはひとつ。


    ふたつ目が現われたところ。


    さらに割れて、三ツ星ダイヤモンド富士。


    ほんの数秒の出来事だが、見事に割れてくれた。


    600㎜だともっと劇的に割れているのが見える。


    4つに割れているように見える。


    おそらく4分割。


    本日の撮影地はこんな笹薮の中。

 前回の冬の間にトレーニングしておいた成果が実ってくれて、今期最初の竜ヶ岳で見事に三ツ星ダイヤモンド富士をゲットできた。撮った画像をモニターで確認し、心の中で『どんなもんじゃ~!』と叫んでいた。

 山頂に立ち寄り、さらにその先の笹原を今後の撮影のために下見して、久しぶりに北側の本栖湖湖畔に下りるルートを下りた。


    竜ヶ岳山頂。この広場で剣ヶ峰ダイヤになると楽なのだが、座標を確認したところ、ここでは剣ヶ峰ダイヤにはならない。


    裏側斜面から見る南アルプス


    八ヶ岳


    帰路で見る西湖と河口湖にはまだ霧が湧いていた。


    本栖湖湖畔側の登山道には立派なブナの木がたくさんある。

 まだ割れるダイヤモンド富士への挑戦は始まったばかり。これからが本番である。
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夕暮れの甲府盆地 甲府市白山  平成28年12月2日

2016年12月03日 | 山梨無名山
 好天となったこの日、早朝の剣ヶ峰から昇るダイヤモンド富士を撮影に行こうと意気込んではいたものの、2日前の当直疲れが全く抜けず目覚ましが鳴ったはずだが止めたのも覚えていない。夕暮れの頃に月齢2.6の細月が山中湖の大平山からちょうど富士山頂に沈むはずだったので、花の都公園界隈の夕暮れダイヤモンド富士を絡めて出かけたのだが、体がだるすぎる。御坂の峠に差し掛かったあたりで空に雲が出始めてしまい、それを理由に大平山を中止して引き返すことにした。何かと理由をつけて山に行かなくなるのは年をとった証拠なのだろう。

 しかしこのまま退散するのも折角の天候がもったいないので、富士山も見えていることだし先日も訪れたばかりの千代田湖の上にある白山を再訪した。


    千代田湖越しに見る茅ヶ岳・曲岳・黒富士山塊。雪を被った山は八ヶ岳。


    休憩東屋が立つ白山展望台。


    展望台から見る南アルプス。午後3時半を回るともう太陽は大きく西に傾いている。


    林の中に遅咲きのヤマツツジが1本。


    白山山頂にある八王子神社


    八王子神社から見下ろす甲府盆地とその向こうに立つ富士山。


    市街地越しに富士山が立つこの構図がこの山の素晴らしいところだ。


    南アルプス

 三脚を担いで写真を撮り歩きながらゆっくり歩いても、25分ほどで富士山の展望台に到着できる。湯村山の尾根に夕陽が当たって赤く染まるのを期待していたのだが、雲が出てしまったために赤い夕陽にはならなかった。紅葉の見ごろは若干過ぎて葉が茶色くなりはじめているが、それでもまだ十分に楽しめる。


    夕映えの尾根。西に出た雲のためあまり染まってくれなかった。


    夕映えの富士山。市街地はもう陽が射さなくなっている。


    200㎜望遠レンズで捉えた夕映えの富士山。


    あまり染まらずに日が暮れる。


    町灯りが灯る頃


    夕焼けもいまひとつ。


    西の空の雲は綺麗に焼けた。やはり山中湖界隈だったかな?

 真っ暗になるまで撮影するつもりだったのだが、レンズバッグの中を見るとヘッドライトが入っていない。先日の鳥ノ胸山で使ってから車の中に置きっぱなしになっているのを忘れていた。足元が見えるうちに撤退する。

 霞がかかることが多い甲府盆地はなかなかすっきりとした富士山は姿を現してくれない。今日はかなり良く見えたほうだろう。先月は2度の雲海が甲府盆地に広がったはずだが、いずれも逃してしまったのはもったいなかったと思う。紅葉の尾根と雲海と富士山がひょっとしたら見られたのかも知れない・・・。   
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