おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

このごろ巷にはやるもの

2005-11-21 22:26:32 | 世間世界
 最近気になること。何だか電車内で日経新聞を読む人がやたら目に付くこと。
 かつてのバブル期。通勤電車に乗るときだけじゃなく、昼間も、夜も、老いも、若きも、血眼になって新聞を読む姿があった。ほとんどが「日経」。株式市場が気になるのかな。どうもそれだけではなく、企業情報が欲しかったのでしょう。
 それから町中の証券会社の前を通ると、必ず人だかり。株式市場が刻々とテレビ画面に映し出される。追いも若きも店頭にたむろって、真剣な眼差しで見入っている。
 そう言えば、職場でも電話をかけている先輩の姿があった。変なのは、ただただ無言のまま。何分も受話器を持ったまま、話もせず相手の話を聞いているだけ?そんなことがあるのか?実に変な電話だった。先輩に聞くと、あれは株式市場を聞いているんだ、と。何だって職場の電話をただで利用しているのか!呆れたことがあった。
 当時、皆、電車の中でも血走っている感じがしていた。地上げ屋が、家の周辺をウロウロし始めたのもそのころ。そのうち、すぐそばの一角が立ち退きになって、空き地になった。でも、マンションが建つわけでもなくて、今でもそのまま。時間貸しの駐車場になっている。時間貸しの駐車場も歯の欠けたような空き地に次々と出来て、今ではダンピングの過当競争のようす。「1800円以上はなし」とやらで。
 さて、あのバブル狂騒から10年以上。長い長~い不況のトンネルを抜け出したかのような、今の日本経済。その内実は、はたして如何に?
 かつてのような不動産投資が、復活して来たとも言われるけれど。今回は、何とかファンドとかいう投資(配分)業がおおはやり。金を集め投資して、その儲けを配分する仕組み。借金で高くなりそうな株券を買って、上がったところで、高く売って差額を稼ぐ? これは、「人の褌で相撲を取る」ということなのか。
 銀行の0金利政策の中で、少しばかりの小銭を持った人たちや企業が、利益稼ぎで金を貢ぐ。お互いに自転車操業的世界。騙し、騙されとは言わないまでも。欲の皮のつっぱた者同士のやりとり・駆け引きくらいは言ってもいいか。
 銀行までもが、だぶついた金を回す始末。これでまたぞろバブルが来ないと思っているほうが、よほど脳天気。気がつけば、日本中、一億総株屋。貧乏くじを引くのはいったい誰か? 外国人投資家はさっさとうまく売り抜けて、ほとぼりが冷めるまで、日本経済からは手を引くだろう。
 結局、株屋まかせの人たちが、またぞろ大変痛い目に遭う。しかし、バク才のすぐれた連中がちやほやされる時代は、ろくでもない時代だと思うのは、小生のように金に無縁の名もなき庶民だけだろうか。
 くれぐれもうまい話に乗らない方がいいと思うのだが、ここでも、またごまめの歯ぎしり。
コメント
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