おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

一点突破全面展開

2005-11-17 18:58:54 | 平和
 保安官・荒馬ブッシュの極東における忠犬ポチ・コイズミは、アメリカ追従を鮮明にして、その尾っぽをブッシュに360回転させた。犬は一番お気に入りの、双方が、飼い主にはしっぽを器用にくるくると回転させるらしい。史上まれに見るアメリカへの盲従姿勢をはっきりと国内外に示したのだ。
 まさに「脱亜入米」こそ、ちんぴらセイジ家・コイズミの真骨頂であり、総決算である。それは、彼が言う、「戦後総決算」路線でもあった。
 米軍の再編・基地問題についても、すみやかに解決する、すなわち各地からの反対の声にいっさい耳を貸すことなく、ブッシュの言いなりに強行することを宣言した。そしてまた、こうして自衛隊が米軍と一体の軍事行動をとることをより強固なものにした。憲法9条を改定せずにもうすでに実質は変えられた。陸自のイラクからの撤退もあいまいのまま、今度は空自を派遣することも約束しそうな、誰と?ブッシュと、勢いである。
 狂牛病騒ぎの牛肉の輸入解禁も、さっそく再開の方向に舵を切った。消費者のイノチと安全は知ってか知らずか。こうしてブッシュの訪日を機会に、いっそう政治も、経済も、軍事もすべて米国の指揮下に入ることで、閉塞状況のアジア外交への活路を見出そうとするのか!
 中国・韓国・北朝鮮そしてロシア・・・。極東アジアの平和と経済が、今や暗澹としている中、中国をことさら無視する。このような強硬姿勢をとることの方が、中国にはかえっていいのだ、これはかの中曽根路線ロンヤス路線・民活路線の継承である。靖国も、来年は間違いなく8月15日に参拝することが決定的になった、これは外務省高官の見通しである。八方ふさがりのアジア外交をことさら無視して、米国追従をとることで、はたして思惑通りにいくだろうか? 
 アメリカ・ブッシュは、今や支持率がた落ちである。またイギリスのブレアも同様。まさに、一人勝ちのコイズミさん。ここで恩を売っておくと、将来、大きな得があるとでも考えたのか。国益は、いつしかポチ・セイジ家・コイズミのの手中に収まった。
 しかし、アメリカは対中同盟国の日本をおだてつつ、おそらくは米中外交をしたたかに繰り広げるだろう。プラグマチックな経済政策のもとで。なにしろ、中国市場はアメリカの輸出入の大きな地位を占めてきているから。また、それなりの数と力を持った、出自が中国である国民を抱えている米国でもあるから。結局、忠犬ポチ・コイズミは少しばかり毒入りのえさを与えられ、それに自己満足して意気揚々と東京に戻ってきた。
 そして、それを快哉と叫び、支持する声は、異議を唱える声を圧殺するほどである。その声の背景に、かつての中国(多種の民族・多数の人間)を蔑視し、朝鮮(民族・人)を蔑視してきた、(名もなき)国民の素朴な感情があったとしたら、いよいよのっぴきならない状況になるにちがいない。
 拉致問題も、国連加盟も、北方四島もすべて解決しないまま、アメリカの属国となった日本は、アメリカ合衆国にお縋りしつつ、生きていくことになる。そう、これは、生活するのではなく、ただ生かされていくことの運命に陥ったのだ。
 郵政改革も本当に当初のようにいくのか。「改革」という言葉に踊らされ、「改革」反対を唱える人々を無能扱いし、反動扱いした責任は、いったい誰がとるのであろうか。
 「一点突破全面展開」とは、かつて学生運動が華やかなしとき、学生たちによって叫ばれたスローガン。そして、歴史的事実というものは、一点も突破できず、敗北していくことになった。
コメント (1)
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