おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

八か村落し親水緑道(続編その1)

2012-07-16 19:55:23 | 河川痕跡
 「八か村落し親水緑道」は、2009-05-30にアップしたことがあります。
 
 ・・・葛飾区にある「曳舟川親水公園」は常磐線の線路をくぐってしばらく行くと、足立区に入り、名称も「葛西用水親水公園」と変わる。葛飾区側と違って用水の流れを自然に生かしたようになっていて、親水公園らしい感じがするのは、こちらの方。
 途中、「八か村落し親水緑道」に出会う。この用水は、「八ヶ村落堀」を整備改修したもの。「八ヶ村落堀」は江戸時代にこの辺りが新田地帯であった頃、現在の足立区の東北、六木から大谷田、東和を通り、南西の綾瀬にまで続く長い水路であった。
 名前の由来の「八ヶ村」とは、六木(むつき)、佐野新田(さのしんでん)、大谷田(おおやた)、蒲原(かばら)、北三谷(きたさんや)、普賢寺(ふげんじ)、五兵衛新田(ごへいしんでん)、伊藤谷(いとや)の八つの村を指し、水路がこの地域を経由していたことから、「八ヶ村落堀」と呼ばれていた。足立区東部の新田地帯の下水・雨水を排水する重要な水路であった。一方で、近年、下水道が完備するまで、この水路が増水し、近隣住民は、たびたび水の被害にあっていた。 この流れは、昭和22年の航空写真でもはっきりと分かる。
 現在は、綾瀬駅北口付近まで、さらに葛西用水を越えた東側までよく整備された緑道になっていて、住宅街のなかにありながら、緑も水量も多く、憩いの空間を与えてくれている。
 降りしきる雨の中、しっとりと落ち着いた静かな雰囲気の緑道でした。・・・
 
 さらに、2011-8-11にも掲載しました。  
 
 ・・・現在は、下水の再利用によって、綾瀬駅北口付近から東に向かい、葛西用水を越えた東側までよく整備された緑道になっています。住宅街の中にありながらも、木々の緑も豊かで、水量も多く、憩いの空間を与えてくれています。残念ながら、場所によっては電力削減策によって、全く流れが途絶えてしまったところもありますが。
 葛西用水から少しばかり西に、炎天下の中でしたが、歩いて見ました。今日の終点は、公園になっていて、そこには、小高い丘と小さな遊水池がありました。北に隣接された保育園からは、子供達の、暑さに負けないような賑やかな声が響いていました。今度は、もう少し、西に向かって歩きたいと思います。
西に向かう道路に沿って流れていますが、現在は節水中のため、流れはないまま。
交差する道路をわたる手前にある「標識」。
道路を渡ると細い流れが続いています。流れに沿って遊歩道も整備され、歩きやすい道が続きます。
サルスベリ(百日紅)の花。街路樹として、花火のように青空に照り映えるサルスベリよりも、こういうふうに流れにさしかかるように咲く方がマッチしています。
今日の終点の公園の流れ。
親水緑道は、もっと西へ向かっていきます。・・・
 以上がこれまでUPした記事。写真も去年のもので、節電のため、水路に水がないところが目につきました。
 
 ところで、たまたまあれこれと「ブログ」巡りをしていると、先日亡くなった地井さんが2012年1月10日、テレビ朝日「ちい散歩 下町のお洒落スポット 亀有さんぽ」で、「街道を流れる小川のわきにある『八か村落し親水緑道』の解説を読む地井さん。」という紹介記事がありました。
 そこで、在りし日の地井さんの姿を回想しつつ、久々に自転車で出かけてみました。暑夏のひとときです。
蒲原方向からの水路(八か村落堀の一部)と本流の合流地点。
区立蒲原中前の水路跡。かなり幅広い水路でした。
公園の南に続く道。
東綾瀬公園からの道に出会います。
木漏れ日の緑道がしばらく続きます。
東京メトロ・北綾瀬駅への高架線の下をくぐります。
大きな道路に架かっていた「綾北橋」。
ここまで来ると、町中になって道路脇のせせらぎも細くなってしまいます。
このあたりで、古隅田川と合流する水路とまっすぐ綾瀬川方向に進む水路とが分かれていました。左が古隅田川跡の緑道公園。正面が綾瀬川方向。
公園の水路には水が流れていませんでした。正面が綾瀬駅方向。
水路跡を振り返る(東方向)。

 実は、この水路は、足立区の北東・六木地区からの排水路。その痕跡を訪ねて、次回は、葛西用水の東側、足立区東部を北上します。
コメント
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