そのまま西へ向かうと、交差点。そこに、右斜めからから左斜めに道路を横断する緑道が。カーブになっていて、これは、間違いなく廃線跡。
帰宅後、調べると、
沼津駅と狩野川河口にあった沼津港の間に建設された国鉄沼津港線(蛇松線)が昭和49年8月に廃線となったことに伴い、線路敷地(白銀町~狩野川河口の蛇松町までの約1.8キロメートル)が緑道として整備されました。
緑道の周辺は静かな住宅街で、約120種、約14,000本の植栽も周辺環境に調和しています。初夏にはさわやかな新緑に囲まれて、周辺住民の憩いの場になっています。(以上、「沼津市」HPより)
その時はそうとも知らず、かなりの寄り道になりますが、たどってみました。途中からレールが保存されているところもあって、興味深い探索でした。
よく整備された「緑道」。
明治21年、東海道本線の建設の資材運搬のために現在の沼津駅と狩野川の河口付近にあった沼津港とを結ぶ貨物線が敷設されました。
この貨物線は、終点の狩野川の河口付近に生えていたという「蛇のように曲がりくねった松=蛇松」にちなんで、「蛇松線」と名づけられました。そしてこの蛇松線は、明治21年から昭和49年まで約90年間、主に石油、木材、魚などを運ぶ貨物線として活躍してきました。ところが貨物輸送が列車からトラックに移るにつれてこの路線もトラック輸送に切換えられ、昭和49年ついに廃止されることになりました。・・・
(沼津市「蛇松緑道」案内板より)
「桜植樹」記念碑。桜並木がしばらく続く。
ノラちゃんが何匹か行ったり来たり。
周囲は静かな住宅街。
輸送盛んなりし時はこの辺りはどうだったのか?
その先が広場になっていました。振り返って望む。
ここで、線路跡は二手に分かれます。右手の方にはレールが残っています。沼津港に向かう路線跡のようです。
中央に一本。さてもう一本は?
ありました! ガードレールに沿うように。
その先も道路上に残っています。
振り返って望む。駐車スペース?
この先を行くと、整備された歩道上にレールが埋め込まれています。
まっすぐ伸びていく。 レールの終わった付近から来た道を振り返る。
もう一つの廃線跡(緑道)は狩野川河口の方向へ進んでいきます。初期の頃、港があったところへ。
モニュメント(動輪と腕木式信号機)。
振り返って望む。ここが終点。
正面の階段を上がり、狩野川の土手に。
河口側。正面の橋は「港大橋」。 正面は「香貫山」。
旧東海道からの往復でした。沼津駅方向の700㍍ほどは探索できず。駅近くの倉庫付近には痕跡があるらしいが・・・。