公園内の釣り堀。
賑わっています。
森の中の下道。
公園内に。
森に囲まれ、体育館やグランド、大きな池などが広がっています。
案内図。
「グリーンアドベンチャー 岩槻文化公園コース」。この木の名は?
この地域はかつては元荒川沿いの微高地でした。
(1880年代)
(現在)
駐車場の向こうに元荒川の流れ。
川沿いの小道。
足下の草むらをトンボが。全身真っ黒で蝶々のようにひらひら羽を動かし、ヒラヒラ飛んでいます。
○のところに固まってとまっている。
中川歩きの時、幸手市付近で見かけた「ハグロトンボ」でした。
ハグロトンボ
東アジア(日本、朝鮮半島、中国、ロシア)、北米に分布する。日本国内では東北・本州・四国・九州に分布する。成虫の体長は 57-67mm、後翅長 35-44mm ほどで、トンボとしてはやや大型。雌の方が雄より若干大きいが、大差はない。翅が黒いのが特徴で、斑紋はなく、雄は体色が全体的に黒く緑色の金属光沢があるのに対し、雌は黒褐色である。
他のトンボのように素早く飛翔したりホバリングしたりせず、チョウのようにひらひらと舞うように羽ばたく。その際、パタタタ……と翅が小さな音を立てる。どこかに留まって羽根を休める際もチョウのように羽根を立てた状態で、四枚の羽根を重ねて閉じるという特徴がある。
成虫は5~10月頃まで見られ、とくに7~8月に多い。主に平地から低山地のヨシなどの抽水植物や、エビモ、バイカモなどの沈水植物などが茂る緩やかな流れに生息する。幼虫は、おもに夜半から早朝にかけて、挺水植物などに定位して6~7月頃に羽化する。羽化後の若い個体は薄暗いところを好み、水域から離れて林の中で生活するが、成熟すると再び水域に戻り、明るい水辺の石や植物などに止まり縄張りを張る。交尾後、雌は水面近くの水中植物に産卵する。
日本においては、地域によっては絶滅危惧種にも指定されているように、例えば東京都では絶滅危惧Ⅱ類、青森県では準絶滅危惧種などと、個体数が少なくなっている地域も存在する。
(この項、「Wikipedia」より)
なかなか写真に撮れない。
ハグロトンボは神様トンボ、極楽トンボ、仏トンボなどの別名があります。 別名の由来は諸説あるようですが、羽を閉じたり開いたりする姿が人が手を合わせて神様に祈る姿に似ているということから、黒いトンボは神様の使いとして昔から大事にされてきたようです。
また、ハグロトンボの言い伝えとして、黒いトンボのハグロトンボはご先祖様が姿を変えたトンボとして大切にされてきたとか。 ご先祖さまの魂亡くなった人の魂を運んでくる神の使いで見ると縁起が良い仏様が黒い羽に乗ってやってくるなどと言われています。
日本では縁起の良い生き物であり、幸運が訪れる暗示といわれています。
・・・中川歩きのときの記録(2022年6月)。
林の中を抜けるとき、真っ黒な羽をしたトンボが無数に飛んでいます。
動きが速く、茅の上に止まっているのを何とか。
○全身真っ黒なトンボ。
初めて見ました。何というトンボか?
帰宅後、調べたら、「ハグロトンボ」というトンボのようです。
細長く、黒っぽい翅を持った、ヒラヒラと飛ぶトンボ。オスの胴体は金緑色に輝き、メスは全身が黒い。
河川の岸辺で見られる。平地や丘陵地の、水生植物のはえたゆるい流れを好み、住宅地の周辺でも発生していることがある。
(この項、写真も含め、「」HPより)
まさに色、かたち、飛び方、止まり方、「ハグロトンボ」でした。薄暗い林の中、しばらく見とれてしまいます。
オハグロトンボ、神様トンボ、仏トンボ、極楽トンボなどの別名を持ちますが、お歯黒の色に似ていたからなど、どれも翅の色形から来ているようで、薄暗いところをふわふわと飛ぶ黒いトンボに、幽玄さ、神聖さを感じたようです。
コオニヤンマやシオカラトンボなどが素早く飛び回り昆虫をとらえているのに比べこんなにふわふわしていてエサが採れるのか心配になってしまいますが、意外と俊敏で近づくとすいっと飛んで行ってしまいます。
梅雨の晴れ間、ちょっと神秘的なハグロトンボに林で出会えたらいいことがありそうな気持ちになります。
トンボは全国的に減少しているようですが、ハグロトンボも水質汚濁、河川改修などで数を減らしているようです。水辺のヨシなどで羽化するハグロトンボ、河川改修ではヨシなどは根こそぎ刈られてしまいます。産卵するのも水中の草の根際や水草などです。人にとっては害虫を食べてくれる益虫で、『勝ち虫』と呼ばれ縁起が良いとされてきたトンボたち。コンクリ―トで固めない、水辺の生きものに配慮した河川改修工事も少しずつ進んでいます。これからもトンボたちと共存していきたいものです。
(この項、「」HPより)
生まれて初めて貴重なトンボを見ることが出来ました。
かつてはちょっと郊外に出れば、シオカラトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、イトトンボなど見ることができました。今、身近に見ることはほとんどありません。
トンボたちが生息できる環境を大事に保存したいものです。
・・・