パプリカ(ハンガリー語:Paprika、学名:Capsicum annuum 'grossum')はナス科の多年草であるトウガラシ属トウガラシの一栽培品種。またその果実および果実から作られる香辛料のこと。肉厚で辛みが無く甘い品種。日本で流通する果実の多くは赤色や黄色、橙色であるが、紫色、茶色などの品種もある。また着色料(パプリカ色素)としても使われる。(「Wikipedia」より)
1991年製作。
原作はかの有名な、ジョン・クリーランドの古典的官能小説「ファニー・ヒル」。
(「Amazon.co.jp」より)
売春禁止法が施行される前の、1950年代のイタリアが舞台。
A young country girl comes to town and works in a brothel in order to help her fiance get the money to start his own business. "Paprika" is the name given to her by the madam.
まだあどけなさを残す少女ミンマ(デボラ・カプリオリオ)は、恋人ニーノのために生活資金を稼ぐ目的で、マダム・コレットが経営する売春宿・娼館の扉を叩く。
「パプリカ」という名をつけられるミンマは、その豊満な肉体で、たちまちナンバー・ワンの売れっ子となる。楽天的で明るい性格の彼女は周囲から愛され、マダム・コレットや人情味のある娼婦たちからプロとしての心得や生き方を教わっていく。
最初の客であるフランコの優しさに惹かれはじめたパプリカ。
だが、やはりニーノと結婚したい。そのニーノには他に女がいた。傷ついた彼女を慰めるフランコ。
その晩、彼の自宅へと招かれたパプリカは、セックスの最中に“結婚しよう”と呟く彼の言葉を聞いて、私に会いたければ、店に来なさい、と言い放つ。
売春婦を辞めて新たな職に就こうと、パプリカはローマへと向かう。その汽車の中で、彼女は同僚の娼婦のひもだったロッコと再会。レイプ同然で犯されるが、その男らしさに負けてしまう。
彼女を再び売春婦にしようと目論むロッコから、パプリカはマダム・オリンピア(ルチア―ナ・チレネイ)の高級娼館を紹介される。
マダム・オリンピアは大柄の女性で、働きやすい場所だった。そんなある日、彼女の伯父が客としてやってくる。口止め料としてたびたび小遣いをせびるようになる伯父。
ある日、大貴族ブランドン王子からご指名がかかり、同僚ベバと一緒にお城へと向かったパプリカ。
彼らのゆがんだ実像を目の当たりにした2人。
ところが、ベバが急死してしまう。
パプリカは、このまま娼婦を続けていいものか迷う。さらに、妊娠してしまい、中絶までも。そんな折、船乗りとしているフランコから絵葉書が届いた。パプリカは娼婦から足を洗うことを決める。
仕事を辞めてフランスのマルセイユで休暇を楽しんでいたパプリカは、フランコと再会する。愛を交わす2人。
パプリカはフランコのために船を買ってあげて、結局、一文無しになってしまう。
パプリカはイタリアへ戻り、場末の売春宿で働くことになる。周りには、夢も希望も失った中年の娼婦ばかり。
彼女はミラノへと向かい、マダム・アンジェリーナの経営する高級娼館スペッキへ。そこで彼女は初老のバスチアーノ伯爵と出会う。
女として、人間として辛酸をなめたパプリカ。再びマダム・コレットの店の娼婦達の中で、吹っ切れたように笑顔を振りまく。
船員フランコの乗る船に笑顔で手を振るパプリカ。・・・
バックが、ブラスバンドの音色。また、しばしば用いられる曲(「ciribiribin」など耳にしたことのある楽曲)が軽いタッチで流れる。
吹っ切れたパプリカを支えるような軽やかな旋律。いつものように、大小の鏡や幾何学模様などセンスのうかがわれる装置はなかなか。
吉原などの花魁物、あるいは戦後の赤線地帯の娼婦達の姿を描いた日本映画。どちらも、淀んだ空気の中で、それをかえって糧としてたくましく生きる娼婦達の姿、それにかかわる、一癖も二癖もあるいろんな男達のようす、・・・。
悲しみ、苦しみ、楽しみ、喜び、裏切り、闘い、葛藤、・・・時に、世に翻弄されつつ、生きていく女性像の描き方にはさほど変わりはない。
一方で、ティントブラスの作品には、じめじめしたところがなく、おおらかな明るさが漂っている(もちろん、娼婦達の厳しい現実の姿から目を背けているわけではないが)。
主役の新人女優デボラ・カプリオリオの演技力(田舎娘から曲折を経てマダム的存在になっていく成長ぶり)が抜きんでている作品。
ティントブラスの多くの作品の中でも、ストーリーもすっきりとしてわかりやすく(小説「ファニー・ヒル」をほぼなぞらえている)、めりはりのある文芸作品となっている。さすが、ティントブラス監督であった。
その監督は、中絶のときの風采の上がらない医師として登場。
注:画像は、「XVIDEO.com」より。
1991年製作。
原作はかの有名な、ジョン・クリーランドの古典的官能小説「ファニー・ヒル」。
(「Amazon.co.jp」より)
売春禁止法が施行される前の、1950年代のイタリアが舞台。
A young country girl comes to town and works in a brothel in order to help her fiance get the money to start his own business. "Paprika" is the name given to her by the madam.
まだあどけなさを残す少女ミンマ(デボラ・カプリオリオ)は、恋人ニーノのために生活資金を稼ぐ目的で、マダム・コレットが経営する売春宿・娼館の扉を叩く。
「パプリカ」という名をつけられるミンマは、その豊満な肉体で、たちまちナンバー・ワンの売れっ子となる。楽天的で明るい性格の彼女は周囲から愛され、マダム・コレットや人情味のある娼婦たちからプロとしての心得や生き方を教わっていく。
最初の客であるフランコの優しさに惹かれはじめたパプリカ。
だが、やはりニーノと結婚したい。そのニーノには他に女がいた。傷ついた彼女を慰めるフランコ。
その晩、彼の自宅へと招かれたパプリカは、セックスの最中に“結婚しよう”と呟く彼の言葉を聞いて、私に会いたければ、店に来なさい、と言い放つ。
売春婦を辞めて新たな職に就こうと、パプリカはローマへと向かう。その汽車の中で、彼女は同僚の娼婦のひもだったロッコと再会。レイプ同然で犯されるが、その男らしさに負けてしまう。
彼女を再び売春婦にしようと目論むロッコから、パプリカはマダム・オリンピア(ルチア―ナ・チレネイ)の高級娼館を紹介される。
マダム・オリンピアは大柄の女性で、働きやすい場所だった。そんなある日、彼女の伯父が客としてやってくる。口止め料としてたびたび小遣いをせびるようになる伯父。
ある日、大貴族ブランドン王子からご指名がかかり、同僚ベバと一緒にお城へと向かったパプリカ。
彼らのゆがんだ実像を目の当たりにした2人。
ところが、ベバが急死してしまう。
パプリカは、このまま娼婦を続けていいものか迷う。さらに、妊娠してしまい、中絶までも。そんな折、船乗りとしているフランコから絵葉書が届いた。パプリカは娼婦から足を洗うことを決める。
仕事を辞めてフランスのマルセイユで休暇を楽しんでいたパプリカは、フランコと再会する。愛を交わす2人。
パプリカはフランコのために船を買ってあげて、結局、一文無しになってしまう。
パプリカはイタリアへ戻り、場末の売春宿で働くことになる。周りには、夢も希望も失った中年の娼婦ばかり。
彼女はミラノへと向かい、マダム・アンジェリーナの経営する高級娼館スペッキへ。そこで彼女は初老のバスチアーノ伯爵と出会う。
女として、人間として辛酸をなめたパプリカ。再びマダム・コレットの店の娼婦達の中で、吹っ切れたように笑顔を振りまく。
船員フランコの乗る船に笑顔で手を振るパプリカ。・・・
バックが、ブラスバンドの音色。また、しばしば用いられる曲(「ciribiribin」など耳にしたことのある楽曲)が軽いタッチで流れる。
吹っ切れたパプリカを支えるような軽やかな旋律。いつものように、大小の鏡や幾何学模様などセンスのうかがわれる装置はなかなか。
吉原などの花魁物、あるいは戦後の赤線地帯の娼婦達の姿を描いた日本映画。どちらも、淀んだ空気の中で、それをかえって糧としてたくましく生きる娼婦達の姿、それにかかわる、一癖も二癖もあるいろんな男達のようす、・・・。
悲しみ、苦しみ、楽しみ、喜び、裏切り、闘い、葛藤、・・・時に、世に翻弄されつつ、生きていく女性像の描き方にはさほど変わりはない。
一方で、ティントブラスの作品には、じめじめしたところがなく、おおらかな明るさが漂っている(もちろん、娼婦達の厳しい現実の姿から目を背けているわけではないが)。
主役の新人女優デボラ・カプリオリオの演技力(田舎娘から曲折を経てマダム的存在になっていく成長ぶり)が抜きんでている作品。
ティントブラスの多くの作品の中でも、ストーリーもすっきりとしてわかりやすく(小説「ファニー・ヒル」をほぼなぞらえている)、めりはりのある文芸作品となっている。さすが、ティントブラス監督であった。
その監督は、中絶のときの風采の上がらない医師として登場。
注:画像は、「XVIDEO.com」より。
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