おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

読書99「東京の鉄道遺産百四十年をあるく上」(山田俊明)けやき出版

2010-06-03 22:27:51 | つぶやき
 この方。知る人ぞ知る鉄道マニア、といっても、線路に入って多大な迷惑をかける、といった「テツオタ」ではなさそう。鉄道史、というか鉄道遺産研究。実証的に自ら歩き、調べて、写真に撮り、歴史を明らかにしていくという、まさにマニアック?な方。
 実は、かくいう私もその道には常々興味を持ってきたが、さて究めるとなると、どうも中途半端になっている。時にはブログで紹介をしたりもしたが、なかなかとことんという境地にはいかない。
 この書に掲載された写真。たしかに、私もこの目で見たことがある事物。でも、年季の入れ方が格段の相違。脱帽!
 もちろん、この手の内容の本はすでにいくつか出ている。二番煎じ、三番煎じになっていないのは、今に残る数々の痕跡(遺跡、遺産)をとことん自らの足で確かめた点。140年の鉄道の、それも草創期の鉄道の足跡を「あるく」ことが大事なことなのだ。ここに大いに共感する次第である。
 下巻はまだ見て(読んで)いないが、またしてもしてやられた!という思いになるに違いないが・・・。
 ところで、鉄道関連のビデオがけっこうはやっているとのことだが、売れないものの代表作品が、「痕跡」を撮影したものだとか。走っている蒸気機関車、当時の懐かしい電車の雄姿?や古い車窓風景などは人気があるらしい。ま、そんなものでしょう。
 でも、自分の目で、さりげない鉄道風景の中に残った、貴重な痕跡を探し出すのもとてもいいものです。さて、梅雨空もまだ先の気配。ちょっとぶらり「痕跡」の旅にでもでてみようか、そんな思いをいっそう駆り立てる書でした。
 そうそう、民主党も何十年後かになって、そういえばこれがかつての・・・「痕跡」などという扱いされないよう、しっかりやって下さいね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読書98「裁かれる者沖田痴... | トップ | 本郷菊坂 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つぶやき」カテゴリの最新記事