おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「フィールドオブドリームス」(古きよき映画シリーズその1)

2012-11-03 12:39:38 | 素晴らしき映画
 暇に任せて、読書と地域探索にいそしんでいる今日この頃。しかし、小さな活字には目も疲れ、それに合わせて次第に読解力も衰える。午後に出歩くのも膝の痛みが・・・、いやはや。
 そこで、昔、若い頃観た映画を、実は「TSUTAYA」の「シニア1日・1本無料」の誘い文句につられて(1本だけ無料で借りるのも後ろめたく、ついもう1本100円で借りてきて。うまい商法にはまっているわけですが)何本か観ました。その中でいくつか「映画鑑賞」。

 アメリカ・アイオワ州。主人公・レイ・キンセラは、妻と愛娘の3人家族。広大なトウモロコシ畑を耕している農業生活の中で、平和だが平凡な日々を送っていた。36歳、野球好きなレイは、今まで型破りなことは何もしたことがない(ただ、父と意見が合わず家を飛び出し、父が死ぬまで一度も会うことがなかった、という過去は持っているが)中年の男。ケビン・コスナーが、いい雰囲気を出しています。
 そんな春の夕暮れ。成長し始めたたトウモロコシ畑で農作業をしていたレイはある"声"を聞く。"それを作れば、彼はやってくる。" と。

 ここから、ファンタジックな物語が始まります。
 1957年に他界した伝説の大リーガーシューレス・ジョー(亡き父にとってヒーロー)、1919年のワールドシリーズで八百長試合をしたかどで球界から永久追放されたメンバー8人、作家・テレンス・マン、一試合で球界を去ったムーンライト・グラハム・・・。挫折し(させられ)、失意のうちに亡くなった人々との魂の交流。その極みが、主人公と亡き父の、若い頃の父とのキャッチボールのシーン。
 この世にはすでにいない人たちと、トウモロコシ畑をつぶして野球場をつくったために土地を手放さなくてはならない現実の世界。それらが互いに奇妙に交錯しながら話が進んでいきます。

 まさにスピリチュアルな世界。親子の「キャッチ・ボール」という設定が心憎い。
 とりわけ、父親と息子の思いのずれ、葛藤、争い、そして後悔・・・は、どこでも、いつの時代にもあるもの。そして、ラスト。球場に向かってたくさんの車の光の帯。「癒やし」を求めてなのでしょうか。
 エンディングのテロップ「すべての親たちに捧げる」には参りました! 若い頃、ほとんど会話もないまま父を失った過去と、成人し一家を構える息子たちとの関わりという自らの人生に重ねて・・・。

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