おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

抑止力か脅威力か

2006-10-22 11:26:48 | つぶやき
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核実験。
失敗か二度目はあるのか。
その分析・評価もママならぬ現在。
核開発・核保有をめぐる論議。

北朝鮮の核実験・核保有は悪。
アメリカやロシアや中国、
イギリス、フランス、インド、パキスタン、たぶんイスラエルも、
他にもある国が。それらは許されるのか。
国際社会から糾弾され、安保理で制裁決議が出されたのか。
核兵器には、いい(許される)核兵器と悪い(許されない)核兵器がある!

イラク・フセイン政権は、核疑惑の中で、
アメリカ・イギリスの武力によって崩壊させられた。
今、混沌として、内戦状態に陥っている。
実は、イラクに核疑惑は存在しなかった!

「核拡散防止条約」。核は、持つ国と持たざる国とでの線引きは厳しい。
核保有国内での駆け引きの中で、
新たな核開発国への介入が行われる。
そこでは、イスラエルの核疑惑は不問とされ、
イラクの核疑惑は国家を転覆させてもよいとされる。
アメリカ、ロシア、中国、EUの力関係の中で、ことが決定されるのだ。
日本の入る余地は全くない。国際政治の場面に於いては。
いわば核大国の談合路線である。

おそらく、中国は、北朝鮮の現政権を崩壊させ、
もっと穏和な政権作りへ。
難民など自国への波及をくい止めるためには。
こうして、核実験が金体制崩壊へとつながる。

これを機会に、朝鮮半島統一へ踏み出すかも知れない。
むしろ、中国が北との国境を開放するだけで。あるいは、ロシアが。
核兵器開発は、抑止力にもならなければ、脅威を与えるモノにもならず、
結局、自らの国家体制を崩壊させるモノになってしまう!

そこで、日本。
かつて、アメリカの核は悪いが、ソ連の核は防衛のためのもので悪くはない!
こういう主張がまかり通った。共産党と社会党の一部では。
「部分核停条約」をめぐるサヨク陣営の混乱はここに。
そして、日本の原水禁運動が分裂した。
今でも、このしこりは残って、主導権争いで統一できずにいる。

今回の北朝鮮の核実験をきっかけに起こった核論議。
保守陣営の論議。それ以上にサヨク陣営の論議は気になるところ。
きちんと落とし前をつけずに、
ただ「非核三原則」のみを金科玉条としてきたつけが。
アメリカの核の傘にいる事実を棚上げにしてきたつけが。
こんな歴史をつい思い出した。

日本の原発技術・能力、原料貯蔵量からすれば、
核爆弾は作ろうと思えば、わずか一ヶ月もかからないという。
核兵器。すでに地球を何度も全滅させることができる量が存在している。
このほかに、細菌兵器などの化学兵器・・・。

世界で唯一の被爆国として、右も左も足並みを揃えて
今度こそアメリカの核もNO!中国もNO!と、核全面廃棄に向けて
行動が出来ないか。こんなことを夢想する。
コメント
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