またもついえた、東京の弁護士会統合の夢
「全国で唯一、90年以上にわたって3団体に分裂している東京の弁護士会。今年に入り、合併を求める議論が久々に沸騰した。ベテラン弁護士が「合併推進」を公約に弁護士会の会長選挙に立候補し、注目を浴びたのだ。ところが結果は敗北。敗因を探ると、近年急増する若手弁護士らが抱える、深刻な不満が浮かび上がってきた。」
東京には、東京弁護士会、第一東京弁護士会及び第二東京弁護士会という3つの単位弁護士会がある。
この分裂状況は90年以上の歴史を持っているそうで、これが異常だという認識は希薄だった。だが、例えば、新人弁護士の会費を低くして入会を促進しようとする某会の動きなどもあり、分裂状況の弊害はちらほらと出ている。
そんな中で、第二東京弁護士会の会長選挙に、「合併推進」を掲げるベテラン弁護士が立候補した。結果は惜敗。
だが、私見では、三会の統合には非常に高いハードルがあると思う。
それは、政治的スタンスの違いである。
例えば、よく指摘されているように、東京弁護士会は労働者側、第一東京弁護士会は使用者側の代理人が圧倒的に多い。これだけをとってみても、統合は難しそうである。
「全国で唯一、90年以上にわたって3団体に分裂している東京の弁護士会。今年に入り、合併を求める議論が久々に沸騰した。ベテラン弁護士が「合併推進」を公約に弁護士会の会長選挙に立候補し、注目を浴びたのだ。ところが結果は敗北。敗因を探ると、近年急増する若手弁護士らが抱える、深刻な不満が浮かび上がってきた。」
東京には、東京弁護士会、第一東京弁護士会及び第二東京弁護士会という3つの単位弁護士会がある。
この分裂状況は90年以上の歴史を持っているそうで、これが異常だという認識は希薄だった。だが、例えば、新人弁護士の会費を低くして入会を促進しようとする某会の動きなどもあり、分裂状況の弊害はちらほらと出ている。
そんな中で、第二東京弁護士会の会長選挙に、「合併推進」を掲げるベテラン弁護士が立候補した。結果は惜敗。
だが、私見では、三会の統合には非常に高いハードルがあると思う。
それは、政治的スタンスの違いである。
例えば、よく指摘されているように、東京弁護士会は労働者側、第一東京弁護士会は使用者側の代理人が圧倒的に多い。これだけをとってみても、統合は難しそうである。