Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ハイネと芭蕉

2018年03月23日 08時11分41秒 | Weblog
文学入門(1950年 桑原武夫)
 「日本の文学はなお日本的に「共通なもの」(世界的にみれば特殊なもの)、に頼りすぎている傾向がつよい。したがって、ハイネの詩は日本で幾度も版を重ねているのに、芭蕉は海外で一向流行しないという事情は、いまの日本文学一般にもあてはまるであろう。」(p44)

 桑原先生の俳句批判は、「第二芸術論」として知られている。
 さて、半世紀余りを経た時点で、「芭蕉」は海外でどのように受け止められているかを示すのが、いくつの言語のウィキペディアに掲載されているか(2006年時点のデータ)である(「Wikipediaに見る日本人の知名度」)。
 松尾芭蕉は、32言語に掲載されており、日本人のトップに躍り出ている。つまり、最も有名な日本人となっている。
 こうなると、桑原先生は分が悪いようである。
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