前兆

再婚『竹内結子＆中林大樹』”息子抜き”で「腕絡ませデート」撮
　「竹内は’08年に歌舞伎役者の中村獅童(46)と離婚し、映画での共演で知り合った４歳年下の中林と今年２月27日に再婚。新生活がスタートしたばかりとあって、二人の様子は幸せそのものだった。」

　竹内結子さんがクローゼットの中で自殺したというニュースを聞いて、三浦春馬さんのこと（３０歳のハムレット）を思い出した。
　フロイトが指摘したように、長命を得るためには母親との精神的な紐帯を保つことが重要なのだが、竹内さんの場合、幼いころ両親が離婚して父親に引き取られており、実の母親との関係が希薄だったようなのだ。
　あと、気になるのは、「前兆が見られなかった」という報道である。
　私は、毎年のように自殺対策の法律相談を担当しており、その条件として精神科医などによる研修を受けているのだが、そこでよく指摘されるのは、「前兆のない自殺は稀だ」ということである。
　専門家の調査によると、前兆もなく突発的に自殺する人は、実際には極めて少なく、殆どの人は、自殺の時点までにうつを発症していて、何度か迷った挙句、自殺をしてしまうらしい。
　「クローゼットの中」という場所が共通していることや、彼女が三浦春馬さんと共演歴があり仲が良かったらしいことからすれば、三浦さんの自殺がヒントになった可能性が考えられる。
　「ヒント」になったということは、彼女も従前から自殺の「方法」を考えるほど追い詰められていた、つまり、うつを発症していたかそれに近い状態にあった可能性があることになる。
　だから、こういう有名人の自殺については、具体的な事実を報道しない方がいいのだろう。
　合掌。