「サブウェイのパンはパンにあらず」アイルランドで最高裁判決 パンとはなんなのか?
「今回の判決の決め手は、パンに含まれる砂糖の量は「生地に使われる小麦粉の重さの2%を超えてはならない」という同法の厳しい条項だった。
サブウェイのパンはその制限の5倍の砂糖を含んでいる。これを最高裁が表現すると次のようになる。
「本件で、サブウェイによって加熱サンドイッチとして提供されるパンの糖含量が、その生地に含まれる小麦粉の重さの10%であることに議論の余地はない」」
明快な結論。
但し、「主食」と「嗜好品」とを糖の含有量で区別するという考え方は、ある意味では合理的だが、なかなか難しい問題を含んでいる。
ショ糖は、砂糖の主成分だが、酵母(イースト)はこれをブドウ糖と果糖に分解する。
これらを栄養としてアルコール発酵を行い、炭酸ガスを発生させるのが、パンが膨らむ仕組みである。
つまり、砂糖がないとパンは作れないといってよい。
他方、チョコレートなどの砂糖を多く含む食べ物は「主食」とはいいがたく、「嗜好品」に分類される。
だが、「主食」と「嗜好品」の区別は、明確とは限らない。
例えば、サツマイモは、100グラム中約30グラムの糖分(麦芽糖)を含むが、戦時中は「主食」扱いだったという。
結局のところ、パンに含まれる砂糖の量が「生地に使われる小麦粉の重さの2%を超えてはならない」という法律には、さほど合理的な根拠はなさそうだということである。
「今回の判決の決め手は、パンに含まれる砂糖の量は「生地に使われる小麦粉の重さの2%を超えてはならない」という同法の厳しい条項だった。
サブウェイのパンはその制限の5倍の砂糖を含んでいる。これを最高裁が表現すると次のようになる。
「本件で、サブウェイによって加熱サンドイッチとして提供されるパンの糖含量が、その生地に含まれる小麦粉の重さの10%であることに議論の余地はない」」
明快な結論。
但し、「主食」と「嗜好品」とを糖の含有量で区別するという考え方は、ある意味では合理的だが、なかなか難しい問題を含んでいる。
ショ糖は、砂糖の主成分だが、酵母(イースト)はこれをブドウ糖と果糖に分解する。
これらを栄養としてアルコール発酵を行い、炭酸ガスを発生させるのが、パンが膨らむ仕組みである。
つまり、砂糖がないとパンは作れないといってよい。
他方、チョコレートなどの砂糖を多く含む食べ物は「主食」とはいいがたく、「嗜好品」に分類される。
だが、「主食」と「嗜好品」の区別は、明確とは限らない。
例えば、サツマイモは、100グラム中約30グラムの糖分(麦芽糖)を含むが、戦時中は「主食」扱いだったという。
結局のところ、パンに含まれる砂糖の量が「生地に使われる小麦粉の重さの2%を超えてはならない」という法律には、さほど合理的な根拠はなさそうだということである。