元弁護士が供託金800万円横領容疑で逮捕 別の2000万円の私的流用で懲戒処分も
「吉村容疑者は今年9月、所属する会派の口座から約2000万円を私的流用したとして、大阪弁護士会から退会命令の懲戒処分を受けていますが、その金を返済する際に、他の依頼人からの預かり金を流用した疑いも指摘されていました。」
今や珍しいことではなくなった弁護士による横領事件だが、本件はやや特殊なところがある。
大半の横領事案は、売上げ減少に事務所経費の削減や自分・家族の生活水準切り下げで対応しないベテラン弁護士によるものだったが、この事案は比較的若手の弁護士によるものであり、かつ、伏線として「会派の資金の私的流用」がある点が珍しい。
近年の傾向として、ソクドク又は早期独立した若手弁護士が、おそらくは事件の獲得や有力弁護士との人脈形成を期待して、派閥に入り、派閥活動を熱心にやる姿が見られるようである。
派閥に入った弁護士は、当然のことながら当初は下働きをするわけだが、2000万円の流用は、こうした下働きの立場を悪用してなされたのではないだろうか。
あまり大きな声では言えないことだが、私などは、「派閥活動を熱心にやるソクドク又は早期独立の若手弁護士」を見ると、経済的基盤が大丈夫なのかどうか気になってしまうのである。
「吉村容疑者は今年9月、所属する会派の口座から約2000万円を私的流用したとして、大阪弁護士会から退会命令の懲戒処分を受けていますが、その金を返済する際に、他の依頼人からの預かり金を流用した疑いも指摘されていました。」
今や珍しいことではなくなった弁護士による横領事件だが、本件はやや特殊なところがある。
大半の横領事案は、売上げ減少に事務所経費の削減や自分・家族の生活水準切り下げで対応しないベテラン弁護士によるものだったが、この事案は比較的若手の弁護士によるものであり、かつ、伏線として「会派の資金の私的流用」がある点が珍しい。
近年の傾向として、ソクドク又は早期独立した若手弁護士が、おそらくは事件の獲得や有力弁護士との人脈形成を期待して、派閥に入り、派閥活動を熱心にやる姿が見られるようである。
派閥に入った弁護士は、当然のことながら当初は下働きをするわけだが、2000万円の流用は、こうした下働きの立場を悪用してなされたのではないだろうか。
あまり大きな声では言えないことだが、私などは、「派閥活動を熱心にやるソクドク又は早期独立の若手弁護士」を見ると、経済的基盤が大丈夫なのかどうか気になってしまうのである。