アメリカの政党政治 建国から250年の軌跡 岡山裕 著
「・・・現在の政策的な膠着状態は、政策決定に特別多数の賛成を要する政治制度にも起因する。なかでも連邦議会上院のフィリバスターは、院内の多数派にとって悩みの種であり続けてきた。
フィリバスタ―については、党派を超えて納得が得られるまで審議する、上院の議院としての本質に関わる制度だとする意見が強かった。ところが近年、フィリバスターをさらに弱めるか禁止するという提案が注目されている。」(p243~244)
単純多数決では可決出来ないところが、アメリカの「決められない政治」の原因であり、その大本は”フィリバスター(議事妨害)”にあるというのが、民主党の主張らしい。
私見では、フィリバスターは使い方次第で毒にでも薬にでもなる代物で、現時点で禁止を決めるのは行き過ぎだと考える。
近年のフィリバスターは、主に人事案件を巡って行われてきたようだが、これが仮にイラク戦争の開始についてなされていたとしたら、極めて効果的だったのではないだろうか?
話は変わるが、防衛大学校長に転出した久保文明先生の後任は、この本の著者ではないかというのが、私の予想である。
「・・・現在の政策的な膠着状態は、政策決定に特別多数の賛成を要する政治制度にも起因する。なかでも連邦議会上院のフィリバスターは、院内の多数派にとって悩みの種であり続けてきた。
フィリバスタ―については、党派を超えて納得が得られるまで審議する、上院の議院としての本質に関わる制度だとする意見が強かった。ところが近年、フィリバスターをさらに弱めるか禁止するという提案が注目されている。」(p243~244)
単純多数決では可決出来ないところが、アメリカの「決められない政治」の原因であり、その大本は”フィリバスター(議事妨害)”にあるというのが、民主党の主張らしい。
私見では、フィリバスターは使い方次第で毒にでも薬にでもなる代物で、現時点で禁止を決めるのは行き過ぎだと考える。
近年のフィリバスターは、主に人事案件を巡って行われてきたようだが、これが仮にイラク戦争の開始についてなされていたとしたら、極めて効果的だったのではないだろうか?
話は変わるが、防衛大学校長に転出した久保文明先生の後任は、この本の著者ではないかというのが、私の予想である。