Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

受賞歴

2021年04月09日 06時28分25秒 | Weblog
ふじみダイアリー 今日のハルサイ事務局 外国人出演者の入国──コロナ禍の来日実現まで(2/3)
 「さらに、提出した《ラ・ボエーム》の指揮者・歌手の経歴では条件を満たせないという見解も示されました。「条件」といっても明確な指針があるわけではないのですが、審査の目安のひとつとして、世界トップクラスの演奏家であることが必要だとは示されていました。では何をもってトップクラスと判断するのか。協議依頼の書式には数行の経歴記入スペースしかなく、そこにはいわゆるプロフィールではなく、国際的な受賞歴を記すようにということでした。文化庁から関係省庁に申請するにあたって、演奏家としての価値を端的に示すのは受賞歴しかないというのがご意見です。
 「このやりとりのなかで、窓口になってくれている文化庁の担当者の方から、ちょっと気になる発言がありました。ムーティだけだったら、招致の必要性を立証しやすいので、許可が出やすいというのです。
 私たちの窮状を見て助け舟を出してくれたのかもしれません。だとしたら気持ちはありがたいのですが、それでは意味がありません。ムーティの目下のライフワークである「イタリア・オペラ・アカデミー」の中核をなすのは、若い指揮受講生たちがマエストロのレッスンを受けるマスタークラスです。そして公演では若い歌手たちが歌います。それによってムーティはイタリア・オペラの真髄を継承しようとしているのです。


 「演奏家としての価値を端的に示すのは受賞歴しかない」という考えはコンフォルミスムというしかないが、これに基づいた入国審査が続くのであれば絶望的な気持ちになりそうである。
 この発想で行くと、例えば音楽の国際コンクールなどは開催が難しいだろうから、しばらくは「国際的な受賞歴」という実績を作ることも出来ないことになりそうである。
 これは矛盾ではないか?
コメント
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