「死刑賛成派」も知っておくべき「日本の死刑制度」驚きの“ほころび” アメリカとの比較で見えること
「ご覧のように、「死刑もやむを得ない」が80%を超えており、「廃止すべきである」とした人が9.0%で、「わからない・一概に言えない」と答えたのが10.2%であった。しかし、これが「公平」なアンケートと言えるであろうか。
「死刑は廃止すべきである」と回答する人は絶対的な死刑廃止論者であることが予想されるのとは対照的に、「死刑もやむを得ない」と回答する人は消極的な死刑賛成論者もこの選択肢を選ぶように質問が設定されている。社会調査をする際のルールとしては、対照的な質問項目を用いることが前提であるが、この調査の選択肢はそうなっていない。これでは、将来的に廃止を検討した方がいいと考える人であっても、この問い方では死刑に「賛成」としてカウントされてしまう。」
死刑制度の存廃に関する世論調査が「公平」でないという指摘であるが、その通りだと思う。
「○○もやむを得ない」という選択肢がある時点で、質問の設定がおかしい。
記事も指摘するように、「議論を尽くしたうえで廃止の方向に行くべき」という穏健な意見の人が、死刑存置の方にくくられてしまうのである。
制度を廃止するというのであれば、現行の制度を十分理解して功罪についての議論を尽くすのは当然のことであり、それが十分なされていないことが問題だと思うのだが・・・。
「ご覧のように、「死刑もやむを得ない」が80%を超えており、「廃止すべきである」とした人が9.0%で、「わからない・一概に言えない」と答えたのが10.2%であった。しかし、これが「公平」なアンケートと言えるであろうか。
「死刑は廃止すべきである」と回答する人は絶対的な死刑廃止論者であることが予想されるのとは対照的に、「死刑もやむを得ない」と回答する人は消極的な死刑賛成論者もこの選択肢を選ぶように質問が設定されている。社会調査をする際のルールとしては、対照的な質問項目を用いることが前提であるが、この調査の選択肢はそうなっていない。これでは、将来的に廃止を検討した方がいいと考える人であっても、この問い方では死刑に「賛成」としてカウントされてしまう。」
死刑制度の存廃に関する世論調査が「公平」でないという指摘であるが、その通りだと思う。
「○○もやむを得ない」という選択肢がある時点で、質問の設定がおかしい。
記事も指摘するように、「議論を尽くしたうえで廃止の方向に行くべき」という穏健な意見の人が、死刑存置の方にくくられてしまうのである。
制度を廃止するというのであれば、現行の制度を十分理解して功罪についての議論を尽くすのは当然のことであり、それが十分なされていないことが問題だと思うのだが・・・。