Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

無条件アウト

2021年08月22日 06時30分49秒 | Weblog
たった一言で信頼を失う (野口悠紀雄)
 「私は次の2つの場合には、無条件に「アウト」と判定している。
私の名前を「野口悠紀夫」と誤記してある場合。名前を間違えるのは、私のことはどうでもよいと考えている証拠だからだ。間違えている本人にその意識がなく、単に誤記された名簿を機械的に使い続けているだけだとしても、そうである。
「さらなる」という表現が用いられている場合。「さらなる」という日本語は誤りである(詳しい説明は、拙著『「超」文章法』(中公新書)の第6章を参照されたい)。これを平気で用いている人は、文章についての気遣いがないことを暴露している。そうした人の書くものは信頼できないと考えて、間違いない。


 この前半と同じ内容は、学生時代に別の本で読んで強い印象を抱いた記憶がある。
 それからというもの、私の名前を誤記する人は注意深く観察してきた。
 多くの人は、特に被害を受けることはなかったのだが、手紙やメールの宛名の私の名前が間違っているので、何度か「間違っていますよ」と指摘したにもかかわらず、名前を訂正しないまま3年ほど放置していた人の件で、つい最近、ちょっとしたトラブルが起きた。
 ある事件で、私はその人と一緒に仕事を行うことになり、私は、その人が作成する書類に連署して裁判所に提出する立場となった。
 ところが、その方が記載した事件名の記載が全部間違っていたというので、書記官から電話があり、気を利かして「こちらで作り直しますね」と言ってくれて事なきを得た。
 それが去年の話で、その際、「事件名の記載が間違っているので、今後は訂正して下さい」とメールをしておいたのだが、今年になっても訂正されていなかったのである。
 私が知る限り、裁判所というものは、「事件名・事件番号を間違える」といったたぐいのミスに対してはかなり厳しいはずである。
 本当のところ、わざわざ書類を作り直す書記官の手間暇を考えると、非常に申し訳ない思いがする。
 「無条件アウト」という野口先生の指摘は、正しいように思うのである。
コメント
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