ゼロからマスターする要件事実 ―基礎から学び実践を理解する 岡口基一 著
「このように主張段階では、主要事実の「主張」という訴訟行為自体に、訴訟の勝敗を左右する、とても重要な役割があります。
されるべき「主要事実」の主張がされなければ、裁判所はその主要事実の存在を認めることができず、そのことによって、いずれかの訴訟当事者が不利益を受けます。この不利益のことを「主張責任」といいます。」
「ここでいう「責任」はドイツ語の直訳であり、「責任がある」という意味ではありません。」(p45~46)
法曹実務家やロースクール生の間で爆売れしているというこの本を読むと、新たな発見が出て来る。
例えば、上に挙げた「主張責任」における「責任」の意味がそうである。
現在の日本の民事訴訟法は、ほぼドイツ民訴法の借用であり、用語も多くが「直訳」である。
なので、「外国語を勉強している」つもりで学習するのが賢明ということになる。
ということは、日常に使っている意味で理解すると誤解をすることもあり得るということである。
・・・それにしても、「請求の主観的/客観的併合」などという言葉は、直訳としても間違っていると思う。
せめて、「請求の主体/客体の併合」くらいにして欲しかった。
「このように主張段階では、主要事実の「主張」という訴訟行為自体に、訴訟の勝敗を左右する、とても重要な役割があります。
されるべき「主要事実」の主張がされなければ、裁判所はその主要事実の存在を認めることができず、そのことによって、いずれかの訴訟当事者が不利益を受けます。この不利益のことを「主張責任」といいます。」
「ここでいう「責任」はドイツ語の直訳であり、「責任がある」という意味ではありません。」(p45~46)
法曹実務家やロースクール生の間で爆売れしているというこの本を読むと、新たな発見が出て来る。
例えば、上に挙げた「主張責任」における「責任」の意味がそうである。
現在の日本の民事訴訟法は、ほぼドイツ民訴法の借用であり、用語も多くが「直訳」である。
なので、「外国語を勉強している」つもりで学習するのが賢明ということになる。
ということは、日常に使っている意味で理解すると誤解をすることもあり得るということである。
・・・それにしても、「請求の主観的/客観的併合」などという言葉は、直訳としても間違っていると思う。
せめて、「請求の主体/客体の併合」くらいにして欲しかった。