Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

20年ののち

2023年01月23日 06時30分21秒 | Weblog
SDGsって何だろう?
 
 しばらく前から”SDGs”という言葉をよく聞くようになったが、個人的には強烈な違和感を覚える。
 というのは、20年ほど前、私は、アメリカの大学院で「持続可能性の経済学」などを学び、環境行政学の修士号を得て就職活動を行ったものの、大半の企業・機関は「「サステイナブル・ディベロップメント」って何よ?」という反応だったからである。
 なので、「何を今さら?」という感がぬぐえないのである。
 さて、私が履修したプログラムだが、10年ののち、科目はほぼ維持されていた。
 それでは、20年ののち、どうなっただろうか?

M.P.A. in Environmental Science and Policy

 カリキュラムがかなり変わった。
 夏学期を見ると、自然科学系の科目が大半を占めるところは変わっていない。
 但し、HYDROLOGY、ECOLOGYなどは(内容はともかく)新出の科目となっており、他方、人口学が消えている。
 秋学期のSUSTAINABILITY MANAGEMENT、QUANTITATIVE TECHNIQUES AND SYSTEMS ANALYSIS IN POLICY MAKING、MICROECONOMICS AND POLICY ANALYSIS I AND II(シラバス)などもほぼ変わっていない。
 最後に挙げた科目の中に「持続可能性の経済学」が含まれているようである。
 Pindyck and Rubinfeld. Microeconomics. 8th edition.がテキストとされているところからして、文科系学部の出身者は結構苦労をしそうな気がする。
 数学(とはいえ日本で言えば高校レベル)に弱い人が多いアメリカ人は、毎回出される課題 ”problem, set” に悪戦苦闘するのである。
 ”SDGs”というスローガンを叫ぶのであれば、まず、自然科学(気象学、化学、エコロジーなど)やミクロ経済学を勉強する必要があるのかもしれない。
 
コメント
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