Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

楽器を跳び越える

2023年01月09日 06時30分26秒 | Weblog
仲道郁代《モーツァルトの響き》
 「今回のコンサートでは、私が自宅で親しんでいるモーツァルト時代のフォルテピアノ(シュタイン1790年のレプリカ)を使用します。オーケストラも時代を考証した楽器、奏法にて演奏いたします。

 仲道さんはご自身の「シュタイン」(レプリカ)(楽譜の解釈をご参照)で、オーケストラの皆さん(バッハ・コレギウム・ジャパンの皆さんが中心)はモーツアルトの時代の古楽器で、それぞれ演奏するという、タイムトリップ型のコンサートである。
 当時、フルートは木管楽器だったらしい。
 ということは、「魔笛」の笛のイメージも変える必要があるのかもしれない。
 さて、5オクターブしかなく(幅も1メートルなさそう)、ペダルも事実上使えないフォルテピアノの音色は繊細(というか、音が小さい)だが、上品な響きで「可愛らしい」という印象である。
 ただ、ピアノ協奏曲20番のような、モーツアルトにあっては数少ない”感情をむき出しにする”曲の場合、観ていると、感情が「楽器を跳び越える」情景が思い浮かぶ。
 表現するのは難しいが、フォルテピアノのような「可愛らしい」音色では表現できないもの(モーツアルトが表現しようとしたもの)が、跳躍したがっているのを感じるのである。 
 例えていえば、「ライオンなのに、チーターの恰好をさせられている」ような感じである。
 こうやって、楽器も進化してきたのではないだろうか?
 
コメント
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