Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

出ずっぱり

2023年01月01日 06時30分21秒 | Weblog
2022年12月~2023年1月『くるみ割り人形』告知映像|新国立劇場バレエ団

 イギリスでは、年末年始にかけて、元旦も「くるみ割り人形」を上演するならわしらしい。
 それを日本に導入したのが、新国立劇場バレエ団の吉田都芸術監督である。
 この試みはヒットし、大変な盛況となった(私も昨年、三が日にチケットを取ろうとしたが、あっというまに完売で取れなかった。)。
 個人的には、「黄色い花」による花のワルツにやや違和感を覚えて敬遠してきたのだが、そろそろ観てみたくなったのである。
 さて、新国立劇場が採用しているイーグリング版は、「難度の高いステップや複雑なパートナーリング満載のスリリングな振付」(公演パンフレットの守山実花さんの解説)が売り物で、ダンサーは非常に高度なテクニックを要求されるらしい。
 さらに、ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子を演じる男性ダンサーは、ほぼ「出ずっぱり」ということから、大変体力を消耗するらしく、”チャレンジング”な演目と評されている。
 確かに、2幕のアンダンテ・マエストーソを終えた時点の王子(奥村康祐さん)は、汗びっしょり&肩で息をしている状態だというのに、息つく暇もなくジャンプ連続のソロを踊っていた。
 ところで、指揮者のアレクセイ・バクラン Alexei Baklanさんは、ウクライナ国立歌劇場に所属しているので、ウクライナ当局による「チャイコフスキー禁止令」の対象かと思いきや、そうではないようで、普通に指揮をしている。
 ウクライナ国立歌劇場・バレエ団として、チャイコフスキーをはじめロシアの作曲家の音楽を演奏するのはNGということで、どうやら、「団体だとNG、だけどソロならOK」というルールのようである。
 この点もそうだが、「瀕死の白鳥」(もともとバレエ・リュスの演目)はロシアの作曲家の音楽を使わないのでOKというウクライナ当局の基準はあいまいだし、「チャイコフスキー」=「ロシアのプロパガンダ」という主張の根拠もあやしい。
 早くこういう制限のない状態に戻って欲しいものである。
 
コメント
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