Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

冤罪だ!

2007年01月20日 08時11分37秒 | Weblog
<誤認逮捕>服役の男性は無実 無職男を再逮捕 富山県警
 富山県警は19日、県内で02年1~3月に発生した強姦(ごうかん)、同未遂の二つの事件で誤認逮捕していた、と発表した。逮捕された男性(39)は同年11月、富山地裁高岡支部で懲役3年の実刑判決を受け服役した。その後、2事件が、鳥取県警に強制わいせつ容疑で逮捕された松江市西川津町、無職、大津英一容疑者(51)の余罪と判明し、富山県警が19日、再逮捕した。県警によると、似顔絵捜査や被害者証言を受け、男性を2日間で計約17時間、任意で聴取。当初は否認したが、3日目に容疑を認めたため逮捕したという。男性は公判でも起訴事実を認め、約2年1カ月間服役し、05年1月に仮出所。無実判明後の今月17日、県警幹部が謝罪のため親類宅を訪ねたが、今年に入り所在が分からなくなっていることが判明したという。

 無実の人間でも自白することがある。身柄を押さえられただけで、人間は心理的な安定を失う。そして、留置場で生活を支配された上で、こいつはクロだという「確信」を持った捜査官からひたすら追及・罵倒される(ちなみに、見たことはないのだが、警察の取調べは検察のそれとはかなり違うようである)。これを、「取調べの場の圧力」という(浜田寿美男奈良女子大教授)。また、「犯人」を演じることに自虐的な喜びを見出す人もいないではない。
 ちなみに、「宇和島事件」では、無実の被疑者が取調べ開始から4時間で自白している!
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ある官僚の死

2007年01月19日 23時59分48秒 | Weblog
早世した大蔵官僚:
戸矢 哲朗
 東大法学部卒業後、平成7年(旧)大蔵省入省。スタンフォード大学留学中にPhDを取得。帰国後白血病に罹患していることが判明、2001年6月、闘病生活のすえ27歳の若さで逝去。遺稿となった論文が妻の翻訳により出版される-金融ビッグバンの政治経済学

 組織が大事か、事なかれ主義が大事か-「金融ビッグバンの政治経済学:金融と公共政策策定における制度変化」
 本書においては、「名声の最大化」を官僚が追求する目標として捉え、それを「組織存続」として定義する(p84)とされる。

 ちなみに、この方は官僚の家庭に育ち、小学生のころ既に「将来の夢は大蔵省の事務次官」と公言する「名声の最大化」を内面化した人物だった。「金融ビッグバン」はいかにも合理的な改革のように喧伝されていたが、融資の現場にいたバーディーは、この政策の(一方的な)大転換の副作用ともいうべき、銀行の貸し渋り→企業の倒産(場合によっては経営者の自殺)などといった惨状を目の当たりにしてきた。
 今にして思えば、現場を知らない(善意の)人間が抽象的に制度を設計することは、ある種の危険を内在させていたのである。
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ビジネス・スクールのランキング

2007年01月19日 20時19分36秒 | Weblog
アメリカのビジネス・スクールのランキング:
Top Business Schools
ハーヴァード、スタンフォードは双璧といってよい。数年前まではシリコンバレーを擁するスタンフォードが1位だった。
 意外なのはイェール大の15位。ロースクールでは不動のトップを占めるが、その反動のせいか、ビジネス・スクール卒業生の就職率は芳しくないようである。
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警察官にもなれます?

2007年01月19日 07時36分04秒 | Weblog
これは韓国のお話:
司試合格者、警察特別採用5人の募集に56人志願
 警察庁は12日に願書受付が締め切られた司法試験合格者の警正(5級警察公務員の階級)5人特別採用に56人が志願し、競争率が11.2倍を記録したと15日、明らかにした。この競争率は04年(10.25倍)、05年(8.9倍)、06年(10.4倍)よりも高い。 04年以来3年ぶりに実施された行政試験合格者の警正特別採用には2人の募集に5人が志願した。 前回は2人の募集枠に志願者6人だった。警察は70年代初めから99年まで試験合格者の警正特別採用を毎年定期的に実施してきたが、人員超過などを理由にしばらく中断し、04年から再開した。

 韓国では不景気のため弁護士として開業しても食っていけない人が多いことが背景にある。
 日本でも、検察修習中に、第一次捜査権のある警察に入りたいと思うようになる人はいるはずだ。ためしにやってみたらどうだろう。
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スッポン対策

2007年01月18日 23時48分56秒 | Weblog
 早稲田セミナーの院長が、その著書「ちょっと過激な仕事の作法」の中で、ある非常に重要なことを言っている。それは、「カモにしてはいけない人間をよく見極めろ」ということである。
 屈折した性格の持ち主の中には、ちょっとおちょくられただけで、長い間しつこく、それこそ一生にわたって、その相手を目の敵にして攻撃し続ける人間がいる。スッポンのような性格というべきか。こんな人間に捕まると、自分の人生が台無しになる。そこで、こうした人間を、用心深く避けておかなければならないというのである。
 その見極め方は、やはり「人相」のようである。被害妄想に満ちた人の顔は、ほぼ例外なく凶相となっている。バーディーは、特に目付きに注意する必要があると思う。
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金の問題

2007年01月17日 23時42分08秒 | Weblog
PINEさんのブログより:
法テラスのスタッフ弁護士の会費問題
 弁護士法上、弁護士は単位弁護士会と日本弁護士連合会(日弁連)に登録して初めて「弁護士」なのであり、弁護士会は強制加入団体である。で、弁護士会に登録すると、市民感覚からすれば恐ろしく高額な弁護士会費の支払義務が発生する。ちなみに、このブログでも何度か触れたが、弁護士会費滞納は懲戒事由である。
・・・私もそうだが、多くの弁護士は、多重債務者の債務を整理する際、多重債務者に対し、自分の生活を見つめ直して、現実を直視し、無理のない生活をするよう諭すと思う。私から見れば、日弁連も所属弁護士会も、多重債務者と同じだ。理想ばかり追いかけ、「アレにカネがいる。コレにカネがいる。」なんてことばかり言っている。これから弁護士大増員時代を迎え、毎月無理なく弁護士会費を払える会員ばかりじゃなくなるぞ。


 そうですね。今までのような高額な会費を支払えなくなる人も増えるでしょうね。理想を語る前に金の問題を解決すべきなのは、どこに行っても同じ。
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利上げの是非

2007年01月16日 22時42分55秒 | Weblog
利上げ「日銀の専管事項」=延期請求権の不行使を示唆-安倍首相
 安倍晋三首相は16日、都内で開かれた内外情勢調査会の特別全国懇談会で講演し、日銀が17、18両日開く金融政策決定会合で追加利上げに踏み切った場合、議決延期請求権を行使するかどうかについて「金利の問題は日銀の専管事項であり、適切に判断されると確信している」と述べ、延期請求権は行使せず利上げを事実上容認する意向を示唆した。

 日銀には、景気が過熱気味なのに「参院選が近いから」との理由で自民党から圧力をかけられ、利上げを見送った結果、バブル発生につながったという苦い経験がある。日銀法改正は、このような政治の圧力からの独立性を確保するためになされたものである。中小企業者を支持基盤に持つ政治家が利上げに反対するのは当然だ。だから、こうした政治家の意見を鵜呑みにすべきではない。
 バーディーは、それよりもむしろ、消費税率引き上げのタイミングがもっと重要だと見ている。
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数字のマジック

2007年01月16日 21時00分18秒 | Weblog
 某弁護士は言う。「裁判所というものは、意外にも数字には弱いものだ。だから、何でもないことでも準備書面には数字に置き換えて表現すべきだ。」
 例えば、「原告は、被告の負う全債務のうち60%もの額について免除した」などと書くと、インパクトが強まるというのである。
 確かに、数字で表現されると何か「客観的」なものであるかのような錯覚に陥らされる。
 さて、バーディーも笑ってしまうような失敗をしたことがある。それは、稟議書に以下のような記載をしたことである。
「・・・現況、当社の売上げは低調に推移しているものの、12月から3月までの4か月間についてみれば、例年年間売上げの三分の一が集中するいわばかきいれ時であることに鑑み・・・」
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死人に口無し(その3)

2007年01月15日 23時21分51秒 | Weblog
<短大生遺体切断>妹の「歯科医になるのは人まねよ」に激高
 東京都渋谷区の歯科医、武藤衛さん(62)宅で長女の短大生、亜澄さん(20)の切断遺体が見つかった事件で、次兄の予備校生、勇貴容疑者(21)=死体損壊容疑で逮捕=が「歯科医になるのは人のまねだ、と言われ怒りが爆発した」と供述していることが新たに分かった。警視庁捜査1課と代々木署は15日、勇貴容疑者を殺人容疑で再逮捕した。

 予想したとおり、マスコミによる「再逮捕」という用語の使用。
 それはともかく、被疑者の供述が変遷しているように思える。「変遷」かどうか慎重に見極めるべきところだが、「夢がないね」発言で殺意を抱いたという従前の供述はどこに言ったのだろうか?やはりこれは「変遷」というべきだろう。それに、これは激昂するような言葉だろうか?親と兄を真似ているのは分かりきったことではないのだろうか。
 バーディーは、まだ被疑者は真実を語っていないと直感する。よって、しばらくは供述の変遷ぶりをじっくり観察。
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紋切り型質問と模範解答

2007年01月14日 13時57分03秒 | Weblog
黒猫さんのブログより:
弁護士の役割は悪人正機?
 特に具体的根拠のある数字ではありませんが、一種の比喩として、黒猫は「通常の民事事件であれば、5割は依頼者の方が悪い。債務整理事件であれば、7割は依頼者の方が悪い。刑事事件であれば、9割は被告人の方が悪い。」という表現をよく使っています。
 弁護士や、法律事務所の職員などを志望する人たちの中には、実際の弁護士業務の実情から全く乖離している刑事ドラマなどの悪影響のせいか、弁護士の仕事に対して勝手に変な理想を描いている人が少なくありませんが、弁護士が行っている「社会正義」がいかなるものであるかを正しく理解していなければ、弁護士や法律事務所の仕事に就いても、理想と実態との乖離に幻滅するだけでしょう。
 黒猫の場合は、そもそも最初から弁護士になろうと思って弁護士になったわけではなく、当然弁護士の仕事に対しては初めから何の理想も持ち合わせておらず、単に食っていければいいやという感じで弁護士の仕事をしているに過ぎないので、幸いにもこのような幻滅には無縁でしたが。


 ちと長くなったが、紛れもない本音が出ている。だが、このような発言は、時と場所をわきまえないととんでもないことになりかねない。
 極端な話、事務所の採用面接で、「弁護士になってどういう仕事をしたいですか?」という紋切り型の質問に対して
「この先業界の見通しは厳しいので、仕事は選びません。何とか食っていけたらいいです。」
などと答えたとしたら、当然落とされるだろう。このような紋切り型の質問に対しては、「模範解答」で答えなければならない。
 野口悠紀雄氏は、「超勉強法」の中でこう述べる。
 「質問した側では、志望した本当の理由を聞きたいわけでは、必ずしもない。紋切り型の質問に対して模範解答を述べる能力があるかどうかを、まずは見ているのである。」(p235)
 ・・・でも、あからさまなウソはつけない。
 「面接試験官は試験のプロではないとしても、人間を見ぬく目は持っている」からである。
 
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